ナイジェリアのバルサ・ファンが、奇跡の大逆転劇に興奮して帰らぬ人に

2017年03月18日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

5点目に絶叫。だが6点目を見る前に…

ネイマールのPKが決まって5-1に。この5分後に生まれたS・ロベルトの“決勝弾”がバルサをベスト8に導いた。(C)Getty Images

 チャンピオンズ・リーグのラウンド・オブ16で大逆転劇を披露したバルセロナ。パリSG相手にアウェーの第1レグを0-4で落としながら、第2レグを6-1で制するという劇的展開で、見事にベスト8進出を果たしている。

 あらゆるメディアによって、「奇跡」や「歴史的偉業」などといった言葉で称されたこのゲームだが、しかし、ナイジェリアの『デイリー・トラスト』紙は翌日、悲しいニュースを伝えていた。

 ナイジェリアのヨラという街で暮らすショップオーナーの45歳の男性、タリ・ワハさんが、この試合を観戦中に急死してしまったというのだ。

 熱狂的なバルサ・ファンだったというタリさんは、奇跡が起こるのを信じ、親戚や友人らとともにこの大一番を観戦。バルサのゴールが決まるたびに大興奮していたという。

 そして90分、ネイマールのPKでバルサに5点目が入ると、絶叫した直後に倒れ込み、すぐに病院に運ばれたものの、そのまま帰らぬ人となった。

 ちなみにこのニュース、同じくナイジェリアのニュースサイト『プレミアム・タイムズ』は、「95分のセルジ・ロベルトのゴール後に亡くなった」と伝えている。できればそうあって欲しいと願うばかりだ。

 根っからのバルサ・ファンだったというタリさんのご冥福をお祈りしたい。


文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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