【川崎】広州恒大戦の予想スタメンは? 若手ふたりの起用法にも注目

2017年03月14日 江藤高志

広州恒大との対戦経験のある阿部は注意を呼び掛ける。

広州恒大戦の予想スタメン。4日前の柏戦のスタメンをベースにCBには井川が入りそうだ。

 3月14日にACL第3戦・広州恒大戦に臨む川崎は、12日に広州入りし、同日は広州天河体育中心サブグラウンドで身体を動かし、13日には試合会場である広州天河体育中心体育場で前日練習を行なった。
 
 公開された冒頭の15分を見る限り新たな怪我人は出ておらず、各選手のコンディションも良さそうだ。ただ、ボールが思うように転がらず、芝について話を聞いた複数の選手は「重さ」について言及した。
 
 中村憲剛は「パスをちょっと強くしないといけないし、けど強くしすぎると浮く」と、説明する一方、雨の予報が出ているということに関して「(ピッチコンディションは)色々と変わってくる」と語った。
 
 ここまでの2戦はともにドローだった川崎としては、勝利が欲しいところ。そのためにもゴールが必要だが、期待したいのが阿部浩之だ。リーグ戦を含めて移籍後初得点は奪えていないが、確実にゴールに近づいているように見える。その点について阿部は「取れたら自分的にも乗れると思いますし、早く取りたいなと感じますが、チームの勝ちが一番」と、あくまでもチームの勝利を優先させるポリシーは変えない。
 
 ちなみに阿部はG大阪時代に広州恒大との対戦経験があり、「相手の大したことのないプレーでも、結構ガッと盛り上がるので。それで飲まれたらしんどいと思う。そういうところは気をつけたいですね」と話した。
 
 なお、鬼木達監督も「イースタン戦では最初のワンプレー目で雰囲気に飲み込まれた」と振り返っており、そういう意味でもスタジアムの雰囲気には気をつける必要がありそうだ。
 
 予想スタメンは、4日前の柏戦のメンバーが基本となりそうだが、現地入りした12日のフォーメーション練習では三好康児をワントップに置きつつ板倉滉をアンカーで起用する形も試された。若いふたりが確実に戦力として見なされている証拠だと言える。なお、三好にワントップでの出場について聞くと、「あまり落ちすぎないようにしつつ、ボールを関わることで自分の良さを出したい」と語った。
 
 また、相手を動かすためにも「顔を出し続けながら1タッチ、2タッチではたいて行きたい」と述べ、かなり具体的にプレーイメージを口にしていた。どのような形で出番が得られるのか未知数だが、いい働きを期待したいところだ。
 
取材・文:江藤高志(川崎フットボールアディクト編集長)
 
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