【ブンデス日本人の現地評】好プレー連発の香川に「唯一の光明」、負傷で途中交代の長谷部は守備面で評価 etc.

2017年03月14日 山口裕平

ドルトムントのSDも称賛したリーガ7試合ぶり先発出場の香川。

これまでとは打って変わって強気のプレーを見せた香川は、ボールを失うことはほとんどなく、全てのプレーが効果的だった。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガ第24節のヘルタ・ベルリン対ドルトムントでは、原口と香川の両選手が先発したことで、日本人対決が実現した。
 
 リーグ戦7試合ぶりの先発となった香川は1アシストを記録したが、試合はホームのヘルタが2-1で勝利している。
 
 香川に対し、『キッカー』の採点はチーム最高点タイながら3点にとどまったものの、『ビルト』は2点(チーム単独最高点となる)をつけ、「シンジのプレーは非常に良かった」というツォルクSDによる称賛コメントを紹介した。
 
 また、「香川はベルリンで唯一の光明だった」という見出しで記事を掲載した地元紙『WAZ』も、同じくチーム単独最高点となる2点をつけ、以下のような寸評を掲載している。
 
「ドルトムントの攻撃的な選手では、最高だった。芸術的なトラップと正確なパスでシュールレのチャンスを演出し、チームの良かったシーンの、ほぼ全てに絡んだ。オーバメヤンの同点ゴールをアシストしたのも納得だった」
 
 一方、右MFとして先発し、94分まで出場したヘルタの原口には及第点の評価。『ビルト』、『キッカー』ともに、採点は3点だった。
 
 17位のインゴルシュタットに2-2で引き分けたケルンは、これでリーグ戦5試合勝利なし。3トップの右として先発フル出場を果たした大迫は、先制点に繋がるPK(モデストが決めた)を獲得したが、『ビルト』が3点、『キッカー』は3.5点と、評価は伸び悩んだ。
 
 地元紙『エクスプレス』は、「コーエンに倒されてPK! しかし、いつものようにはボールをキープできなかった」と、PK獲得は評価したものの、それ以外の部分での物足りなさを指摘し、4点をつけた。
 
 バイエルンに0-3で敗れたフランクフルトも、リーグ戦5連敗と苦しい状況。長谷部はリベロとして先発するも、ライン上で相手のシュートをクリアした際に左足がポストに激突し、6針縫うケガを負って途中交代を余儀なくされた。
 
 3点をつけた『ビルト』は、「30分は守備陣をうまくオーガナイズした。ミュラーのループシュートを防いだ際に彼が傷んだのは驚きだった。D・コスタに2失点目を許したシーンでは、あまりにも離れすぎていた」と記述。『キッカー』の採点は4.5点だった。

次ページ失点に繋がるミスを犯したハンブルク酒井に対しては評価は半々。

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