「夜遊びなんてでっち上げだ!」ヴェッラッティ代理人が報道に激怒し、夏の移籍も示唆…

2017年03月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「まったくの狂気であり、完全なでっち上げだ」と怒りは収まらず。

バルサ戦ではチームが守備的戦術を敷くなかで、持ち味を発揮できなかったヴェッラッティだが、プレーとは関係のないフランス・メディアの批判には不満を抱いているようだ。 (C) Getty Images

 パリ・サンジェルマンに所属するイタリア代表MFのマルコ・ヴェッラッティは、心を痛めているようだ。それは、チャンピオンズ・リーグ史上初となる逆転劇を許したからだけではない。地元メディアから「夜遊びにふけっていた」と報じられたからだ。これに激怒した同選手の代理人は、夏の退団も仄めかしている。
 
 現地時間3月8日の決勝トーナメント1回戦セカンドレグで、敵地カンプ・ノウで1-6と大敗したパリSG。歴史に残る偉業を成し遂げたバルサが賛辞を浴びた一方で、4点のリードを生かせなかったパリSGが酷評されたのは言うまでもない。
 
 批判の矛先は、ピッチでのパフォーマンス以外にも向けられた。フランス紙『レキップ』が、ヴェッラッティとMFブレーズ・マテュイディが、スペインに向かう直前までパーティーで夜遊びに興じたと報じたのだ。
 
 この報道をパリSGとヴェッラッティはすぐに否定。さらに同選手の代理人であるドナト・ディ・カンプリ氏もイタリア・メディアで怒りを露わにし、法的措置も辞さない構えをみせている。
 
 現地時間3月12日にイタリアの『スポーツ・メディアセット』でディ・カンプリ代理人は、「まったくの狂気であり、完全なでっち上げだ。マルコのように重要な選手のプライベートにも首を突っ込んでいる。彼は常に謙虚さを保ってきたのに」とレキップ紙を批判。同紙に訂正を求めたが回答がないと明かし、損害賠償の請求も示唆している。
 
 さらに、ディ・カンプリ代理人は、「マルコはとても怒っている。こういうことが起きるなら、我々は将来についてもしっかりと考えるよ」とコメント。シーズン後の移籍も視野に入れていることを明かした。
 
 ヴェッラッティはここ最近、バルサやレアル・マドリー、バイエルン、さらに母国の強豪であるユベントスやインテル、ミランといったビッグクラブからの関心が絶えず報じられている。パリSGはもちろん慰留する考えのようだが、以前からフランス・メディアへの不満を表している代理人は、次のように続けた。
 
「フランス・メディアは彼の足にキスをすべきだ。彼がパリSGでプレーしていることに感謝すべきなんだよ。マルコはクラブやサポーターに怒っているわけじゃない。彼らは常に素晴らしかった。契約は2021年までで、会長は偉大なチームを作りたいという意欲を改めて示してくれている。だが、私の電話が鳴り続けているのも事実なんだ」
 
 イタリア2部のペスカーラからフランスのメガクラブに渡って5年目のヴェッラッティは、今シーズン終了後に移籍の道を選ぶのだろうか……。バルサの奇跡の逆転劇は、未来ある司令塔の将来にも影響を及ぼす可能性が出てきている。
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