【名古屋】チームの現状を嘆く玉田。「ミスはいいが、ビビッてやらないんじゃ意味がない」

2017年03月11日 本田健介(サッカーダイジェスト)

千葉戦で今季初黒星。その時、玉田は…。

千葉戦では先発を外れ、58分から登場した玉田。チームを救おうと積極的に動いた。写真:徳原隆元

[J2リーグ 3節]千葉 2-0 名古屋/3月11日/フクアリ

【千葉2-0名古屋 PHOTO】
 
 今季初のアウェーゲームに臨んだ名古屋は、フクダ電子アリーナで千葉と対戦し、0-2で敗れた。
 
 この試合、名古屋は開幕2戦からふたりのメンバーを変更。まず、大武を最終ラインに入れ、小林が務めていたボランチに宮原を回し、シャドーには玉田ではなく、押谷を起用した。しかし、序盤から千葉の"ハイプレス・ハイライン戦術"に押されて主導権を握られると、前半終了間際に失点。
 
 後半はワシントン、玉田、F・ガルシアと、交代カードを切ったが同点には追いつけず、アディショナルタイムに追加点を奪われて、今季初黒星を喫した。
 
 58分からピッチに入り、流れを変えようと必死に動き回った玉田は、チームの戦い方についてこう指摘する。
 
「(相手の最終)ラインが高いから裏を狙うのはひとつの手だけど、もっと中盤に人を割きながら、(工夫して)裏を狙うということがまったくできていなかった。(ロングボールで)何回かはチャンスになるんだろうけど、俺たちがやろうとしているサッカーはそうじゃないと思う」
 
 さらに試合後の会見で風間監督が「自信を持ってプレーをできている選手が少なかった」と話していたことを伝えると、玉田は「その通りだと思う」と肯定し、今のチームに感じている想いを口にした。
 
「(開幕からの)3試合で、どんどん良くなくなっている。時間は待ってくれない。練習でやろうとしていることを試合でやっていかないと、まったく練習の意味がない。トライしてミスをするのは良いと思うが、ビビッてやらないんじゃ意味がない。メンタルの弱さが出ている」
 
 さらにパス回しの方法についても言及する。
 
「単体でやってしまっている。自分がここで受けたら、どこに人がいてくれるということ(共通の認識)がまったくない。受けて考えてパスをして、また受けて奪われてというのがずっと続いている。自分がこうすれば回りが上手く行くとか、そういう考えでボールを受けていない。とりあえず受けているだけ」
 
 前節の岐阜戦(1-1)、そして今節の千葉戦で、"風間グランパス"からは多くの課題が噴出している。今後はひとつずつクリアしていくしかないが、1年でのJ1昇格へ、険しい道のりが待っているのは確かだ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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