【EL】マンU、格下相手にドロー…指揮官は「ピッチが酷過ぎ、あれ以上のプレーは無理」

2017年03月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半の連続弾でリヨンがローマ撃破、日本人の出場はなし etc.

先制点のムヒタリアンも「言い訳はしたくないけど……」と前置きしながら、ピッチコンディションに言及。「両チームとも苦しんで、試合への興味が削がれることとなった」 (C) Getty Images

 3月9日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント2回戦の第1レグ8試合が欧州各国で行なわれた。
 
 優勝候補の筆頭に挙げられているマンチェスター・ユナイテッドは、ロストフのホーム(ロシア)に乗り込み、先制点を挙げたものの追い付かれ、そのまま試合を終えた。
 
 35分にヘンリク・ムヒタリアンがゴールネットを揺らしたところまでは良かったが、守備的な相手に苦しんで追加点を奪えず、逆に53分に失点。以降は守勢に立たされる時間も長く、勝ち越しを狙っての交代策も実らなかった。
 
 アウェーゴールを奪ったとはいえ、格下相手のドロー決着、しかもプレー内容も良くなかったことについて、ジョゼ・モウリーニョ監督は「ピッチコンディションが酷過ぎて、ボールが繋げず、あれ以上のプレーは無理だった」と語っている。
 
 結果については、「悪くない。勝つか、スコアレスドローが理想ではあったが、アウェーゴールは大きなアドバンテージになる。相手は経験豊富で警戒すべきチームだが、我々は一歩、準々決勝に近付いたと言えるだろう」とポジティブな見解を示した。
 
 他の注目試合では、リヨンとローマが計6ゴールの撃ち合いを演じ、前者がホームでの一戦を制している。
 
 リヨンが先制するも、ローマは前半のうちに逆転。しかし後半はリヨンが得点を重ね、2点差をつけて先勝を飾った。ローマにとってはアウェーでの2ゴールは大きいが、後半アディショナルタイムでの失点は余分なものだった。この1点が第2レグにどう影響するかが注目だ。
 
 同国対決となったのは、シャルケとボルシアMG(ドイツ)とヘント対ヘンク(ベルギー)だが、前者は引き分け、後者はアウェーチームが制した。シャルケの内田篤人はメンバーに入らず、ヘントの久保裕也は出場資格を有していないため、今回は日本人選手の出場はなかった。
 
 アンデルレヒトは敵地でAPOELに先勝して準々決勝に大きく前進。前述のヘント対ヘンクの勝者と合わせて、ベルギー勢が8強のうちの2枠を占めることになるだろうか。
 
 唯一のスペイン勢であるセルタはクラスノダールをホームで撃破したが、最少得点差でアウェーゴールも許しており、まだまだ安心はできない。
 
 決着の第2レグは、3月16日に行なわれる予定だ。
 
◎EL決勝トーナメント2回戦・第1レグ結果
コペンハーゲン 2-アヤックス
得点者:コ=ファルク(1分)、コーネリウス(60分) ア=ドルベリ(32分)
 
ロストフ 1-マンチェスター・ユナイテッド
得点者:ロ=ブハロフ(53分) マ=ムヒタリアン(35分)
 
APOEL 0-アンデルレヒト
得点者:スタンチュ(29分)
 
ヘント 2-ヘンク
得点者:ヘント=カルー(27分)、クリバリ(61分) ヘンク=マリノフスキ(21分)、コリー(33分)、サマッタ(41・72分)、ウロネン(45+2分)
 
オリンピアコス 1-ベジクタシュ
得点者:オ=カンビアッソ(36分) ベ=アブバカル(53分)
 
リヨン 4-ローマ
得点者:リ=ディアカビ(8分)、トリソ(47分)、フェキル(74分)、ラカゼット(90+2分) ロ=サラー(20分)、ファシオ(33分)
 
シャルケ 1-ボルシアMG
得点者:シ=ブルクシュタラー(25分) ボ=ホフマン(15分)
 
セルタ 2-クラスノダール
得点者:セ=ヴァス(50分)、ボービュ(90分) ク=クラエソン(56分)
 
※左側記載のチームのホームゲーム
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