ドルトムントが大量4得点でベンフィカを撃破し、13-14シーズン以来のベスト8進出! 香川は途中出場も目立てず…

2017年03月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

ファーストレグで戦犯扱いを受けたエースが面目躍如のハットトリック!

チームを逆転で次ラウンド進出に導いたのはオーバメヤン。ファーストレグではミスショット連発した男が、華麗なハットトリックでベンフィカをどん底に突き落とした。 (C) Getty Images

 現地時間3月8日、チャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦のセカンドレグのドルトムント対ベンフィカ戦が開催された。
 
 2月14日に行なわれたファーストレグでは猛攻を仕掛けながら、ベンフィカの堅守を打ち破れずに封殺されたドルトムント。逆転を狙う期すこの試合の布陣は3-4-2-1。負傷によって離脱したロイスに代わりプリシッチが2シャドーの入り、注目の香川真司はベンチスタートとなった。
 
 キックオフ直後から、攻めるドルトムントに対して守るベンフィカという構図のなかで始まった試合は、ホームチームがファーストチャンスをものにして幕が開ける。
 
 4分、右からのCKをニアサイドでプリシッチがすらすと、ファーサイドに流れたボールをオーバメヤンが頭で押し込んだ。
 
 早々に得点して合計スコアで並んだドルトムントは、ポゼッションを高めて主導権を握ることに成功する。
 
 一方のベンフィカも徐々に守備陣が落ち着きを取り戻し、ドルトムントの攻撃に対応。カウンターからチャンスを伺った。
 
 互いのスタイルが色濃く出るなか、25分以降、試合は膠着状態に。相手ゴールに迫るシーンも減っていき、見どころの少ないまま、1-0でドルトムントがリードしてハーフタイムを迎えた。
 
 後半は互いにチャンスを創出するなかでスタート。48分にベンフィカのセルビが、53分にドルトムントのオーバメヤンが、それぞれゴール前で決定機を迎えたが、いずれも相手守護神の好守に阻まれた。
 
 そうした状況下で徐々に主導権を握ったのはドルトムント。ホームの大声援を受けるなかで、ペースの上がったチームはベスト8進出を引き寄せる得点を生み出す。
 
 59分、ヴァイグルのスルーパスに抜け出したプリシッチがベンフィカの守護神エデルソンをループシュートでかわして追加点を奪取したのだ。
 
 エースの代役で起用されたアメリカの俊英の得点で勢いづいたドルトムントは直後の61分にもゴールを奪う。
 
 ヴァイグルが攻め上がったシュメルツァーへロブパスを供給。ドイツ代表DFはこれをダイレクトで中へ折り返し、最後はオーバメヤンが難なく押し込んでネットを揺らしたのだ。
 
 あっという間に2失点を喫し、攻めなくてはいけなくなったベンフィカは64分にジョナス、74分にジブコビッチと攻撃的カードを切る。しかし、相手のプレッシャーの前になかなか敵陣に入り込めずに時間が過ぎていった。
 
 ドルトムントは81分にデンベレに代えて、香川を投入。指揮官がピッチに「怯むことなく攻撃せよ」という攻撃的な意識を植え付けると、試合を決定付けるゴールをもぎ取ることに成功する。
 
 85分、右サイドを突破したドゥルムのグラウンダーのクロスボールをオーバメヤンが沈めて、ハットトリックを達成した。
 
 4点目を奪われ、ベンフィカの面々は完全に意気消沈。最後は黄色の壁の前に何もできずに、試合は4-0で終了となった。
 
 ポルトガルの雄から4点を奪取し、見事に逆転したドルトムントが13-14シーズン以来のベスト8に駒を進めた。

 なお、準々決勝の抽選会は3月17日に開催される。
 
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