「感謝を知らないガキども」、「2部のDNA」カントナがレスターを糾弾!

2017年03月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

ラニエリ解任に怒りが収まらない「王様」カントナ。

マンチェスター・U時代から周囲を意識せずに、思ったことをハッキリと口にするタイプだったカントナ(左)。それだけに温情のかけらもないレスターのラニエリ解任劇には物を申さずにはいられなかったようだ。 (C) Getty Images

 優勝の立役者であるクラウディオ・ラニエリを解任してから、レスターはプレミアリーグで2連勝を飾り、監督交代は正解だったとの声もある。だが、1990年代初頭にマンチェスター・ユナイテッドで活躍した元フランス代表FWのエリック・カントナは、クラブとその選手たちを「裏切り者」と手厳しく糾弾した。
 
「奇跡の戴冠」から9か月――。前年度王者ながら残留争いを強いられたレスターは、2月23日に最大の功労者であるラニエリに見切りをつけた。
 
 そこからアシスタントコーチから暫定監督となったクレイグ・シェイクスピアの下、レスターは強豪リバプールを沈め、残留争いのライバルであるハルも下して連勝。降格圏に勝点5差の15位まで浮上した。
 
 一部の主力を古くから知るシェイクスピアが、タイトルを手にした昨シーズンの堅守速攻に戦術を戻したことで復調し、クラブの決断は正しかったとの見方が強まっている。しかし、カントナはラニエリをクビにしたレスターが許せないようだ。
 
 カントナはフランス・メディアの『ユーロスポーツ』のニュース動画で、「魔法使いが街に来て、才能たっぷりじゃない選手たちの多くを栄光の王者に変えた。だが、最初の雲が見えたとたん、感謝を知らないガキどもは、その魔法使いを追い出そうと企てたんだ。裏切り者め!」と、ラニエリとの確執報道もあった選手たちを強く非難した。
 
 さらに、キング・エリックは「レスターはその平凡な歴史において、大きな意味のある勝利をもたらした唯一の監督をクビにした」とコメント。「そして、食物連鎖の最後に戻ったら、まるでノミが寄生した犬みたいに、可哀想なクラウディオを排除した」と、解任という道を選んだフロント陣も非難している。
 
 まだまだ怒りがおさまらないカントナは、「17位かチャンピオンシップ(2部)がお前たちだ。それが、お前たちのDNAだ」とレスターをこき下ろし、次のように続けた。
 
「お前たちは偉大さを熱望するが、誰かにケツを嚙まれたって、お前らには偉大さなど分からないだろう。お前たちは偉大さをドアから蹴り出したんだ。そして残ったのは、シェイクスピアという名前の監督だ。なんて忌々しい"悲劇"だろうか!」
 
 現役時代から歯に衣着せぬ発言で、話題を集めてきたカントナ。「王様」と言われるそのスタンスは、現役を退いてから20年が経った今も変わらないようだ。
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