「審判が試合を台無しにした」と大敗アーセナルのヴェンゲル監督…ファンは退任要求のデモ行進

2017年03月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「持ち味を発揮して、試合を優位に進めていたというのに…」

チームも、個人的にも、追い込まれた状況で臨んだ試合で無残な結末……。ヴェンゲル監督の去就やいかに。 (C) Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の第2レグ、アーセナルはバイエルンに1-5で敗れ、2戦合計2-10の大差で敗退を余儀なくされた。
 
 ホームでの一戦、最低でも4点を奪わなければならない状況で、アーセナルは20分にウォルコットが先制ゴールを奪ったところまでは良かったが、55分にレバンドフスキのPKで同点とされたことでトーンダウン、第1レグ同様のゴールラッシュを許してしまった。
 
 1月31日のプレミアリーグ第23節でワトフォードに敗れて以降、公式戦7試合で2勝5敗と低迷しているアーセナル。アレクシス・サンチェスの起用法についても論争を巻き起こしているヴェンゲル監督には、このところ去就問題の話題が付きまとっている。
 
 奇しくもこの試合の前、アーセナルのサポーターは旧本拠地だったハイバリースタジアムの跡地からエミレーツスタジアムまで、「ヴェンゲルは出ていけ」「契約更新はあり得ない」といった横断幕を掲げてデモ行進を行なっていた。
 
 そのような厳しい状況のなかで、大敗を喫してCLの舞台を去ることを余儀なくされたヴェンゲル監督は、以下のように試合を振り返った。
 
――◇――◇――
 
 誰もが大事だと分かっていたこの試合で、こんな試合を見せてしまったことを申し訳なく思う。特に、高いチケットを買ってスタジアムまで見に来てくれたファンには……。
 
 我々はうまく試合を進めていたが、納得のいかない幾つかの判定を下されるという不運に見舞われた。
 
 1-0とリードしていた時、ウォルコットが100パーセント、PKというファウルを受けたが、これを流された。逆に明らかにオフサイドだったレバンドフスキがPKを与えられ、さらに我々には(コシエルニーに対して)レッドカードが掲げられた。
 
 全く受け入れることのできない判定だ。それまで我々は持ち味を十分に発揮して、試合を優位に進めていたというのに……。
 
 我々が2点目を取っていたら、果たしてこんな結末になっていただろうか?……。とても受け入れがたい。あれで状況は一気に悪くなり、我々はそれまで見せていたクオリティーとパフォーマンスが落ちてしまった。
 
 その後、1-2とされて、もはやチャンスは完全に失われた。思い描いていたものとは全く違う試合となってしまった。我々の第2レグは、審判によって台無しにされてしまったのだ。
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