バイエルンが2戦連続の5発! アーセナルは計10失点と崩壊…

2017年03月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

合計スコア10-2でバイエルンがベスト8へ!

前半は押し込まれながらも、終わってみれば5発大勝。バイエルンの試合運びが見事というほかない一戦となった。写真はロッベンによる2点目の後。 (C) SOCCER DIGEST

 現地時間3月7日、エミレーツ・スタジアムでチャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦第2レグのアーセナル対バイエルン戦が開催された。
 
 第1レグを5-1とバイエルンが大勝したなかで迎えた一戦はオープンな展開の中で幕が開ける。
 
 立ち上がりからアーセナルが前掛かりに攻め、一方のバイエルンも守勢に回ることなく仕掛けたことで、ボールが忙しなく動いた試合は、まずは手負いのアーセナルが先手を取る。
 
 20分、右サイドを突破してボックス内に侵入したウォルコットが豪快にシュート放つと、これがニアサイドに構えた相手守護神ノイアーの頭上を見事に射抜き、ネットを揺らした。
 
 この1点で会場のボルテージも上がり、ホームの後押しを受けたアーセナルはやる気を漲らせる。34分にはウォルコットが再び右サイドを突破して、惜しいシュートを放つなど、試合の主導権を握ることに成功した。
 
「攻めるしかない」というメンタリティーが功を奏し、バイエルンよりも決定機を創出したアーセナルがゴールに向かう強い気概と姿勢を見せたまま、試合は1-0でハーフタイムを迎えた。
 
 合計スコアが2-5となって迎えた後半は、攻め手を緩めないアーセナルがバイエルンを崩す。
 
 ハイプレッシャーを持続して相手の守備陣を打開すると、48分にはジルーがラムジーのクロスボールにヘディングで合わせて、バイエルンゴールを脅かした。
 
 一方、攻め込まれたバイエルンは点差があることから落ち着いた戦いを見せる。すると、53分にレバンドフスキがコシエルニーに倒されてPKを獲得。しかも、このプレーでコシエルニーが退場に。この絶好機をポーランド代表FWが確実にものにした。
 
 勝ち抜けには4点をもぎ取らなければいけなくなったうえ、数的不利となり絶望的な状況に追い込まれたアーセナルは一気にトーンダウン。試合は完全にバイエルンがペースを握る格好となった。
 
 したたかなプレーを続けて戦況を一変させたバイエルンは、ポゼッションを高めるなかで、トドメとも言える一撃を見舞う。
 
 68分、相手GKオスピナのロングキックをロッベンが奪うと、レバンドフスキへ。これを一度はサンチェスがバイタルエリアでカバーするも、ロッベンが再び奪取し、ボックス内に侵入して最後は相手GKとの1対1を冷静に沈めたのだ。
 
 スタンドが静まり返り、アーセナルの面々が戦意を失うなかで、バイエルンはカウンターからD・コスタがカットイン気味に仕掛け、左足で強烈なシュート放つ。これがファーサイドネットに突き刺さり、3点目を奪った。
 
 さらにその直後にもバイエルンはゴールを奪う。80分、敵陣でシャビ・アロンソがボールを奪取すると、ビダルにパスを送る。これを受けたチリ代表MFは、ループシュートで難なくネットを揺らしたのだ。
 
 圧巻のゴールショーの締めくくりは85分。相手最終ラインの背後に抜け出したビダルが相手GKとの1対1を制してドッペルパックを達成。バイエルンはこの日5度目のゴールを奪ってみせた。
 
 合計スコアを10-2としたバイエルンが巧者ぶりを発揮した試合は、第1レグと同じ5-1で終了し、ドイツの絶対王者が快哉を叫んだ。
 
 バイエルンはこれで6シーズン連続のベスト8進出。12-13シーズン以来の欧州制覇に向けて、また一歩前進した。
 
 なお、準々決勝の抽選会は3月17日に行なわれる。
 
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