ポグバは『史上最高額』に値する? 「試合を変える選手ではない」とランパードが疑問符

2017年03月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

キャラガーとともにポグバについて語り合うも、“正解”は見つからず。

ポグバ(右)のパフォーマンスに疑問を投げかけたランパード(左)。チェルシーであらゆるスタープレーヤーとピッチに立ってきた男の指摘だけに、あながち間違った内容ではないと言える。 (C) Getty Images

 世界最高額で獲得した選手であれば、多くを期待されるのは当然だろう。元イングランド代表のフランク・ランパードは、マンチェスター・ユナイテッドのポール・ポグバが、まだ「周囲の期待に応えられていない」と述べた。
 
 ポグバは昨夏、ユベントスから約9000万ポンド(約125億5000万円)というサッカー史上最高額の移籍金でマンチェスター・Uに戻ってきた。だが、今シーズンはここまでプレミアリーグの25試合出場して4ゴール・3アシスト。『世界最高額の選手』としては物足りないとの見方は少なくない。
 

 ランパードは、イギリスメディア『スカイ・スポーツ』の番組で、ポグバの能力を高く評価しつつも、「9000万ポンドの値札がつけば、より多くを望むものだ。私は今でも彼のベストポジションや、彼がどんな選手なのか、どうなりたいのかが分からない」と、ポグバのパフォーマンスに疑問符をつけた。
 
 さらにランパードは、「9000万ポンドを払えば、誰もが結果を見たいと思うものだ。彼はまだそこまでできていない。まだ若いし、できるようになるかもしれないが、現状では試合を変えられる選手ではない」とも語った。
 
 チェルシーのレジェンドでもあるランパードは、超巨額の移籍金が動くのは通常、バルセロナのリオネル・メッシやルイス・スアレス、レアル・マドリーのクリスチアーノ・ロナウドのように、ゴールを量産してチームに勝利をもたらす選手たちであり、ポグバも「同じ基準で評価される」と指摘。時間が必要としつつ、次のように続けた。
 
「ポグバはゲームを支配するMFにならなければいけない。私は彼にその力があると信じるよ。問題は、9000万ポンドを払ったとはいえ、9000万ポンド級の問題を抱えたくはないということだ」
 
 また、元イングランド代表DFで、現在は同メディアの解説者を務めているジェイミー・キャラガーは、2ボランチの一角を担うポグバが「守備面で負担になっていることは疑いがない」とコメント。ランパードも、「あの位置ならもっと守備的な考えを持つ責任がある」とし、よりゴールに近いポジションが適していると分析した。
 
 キャラガーとランパードは、他にも今シーズンのマンチェスター・Uがしばしば使っている4-3-3の採用や、ポグバをよりワイドなポジションでプレーさせる案にも言及したが、番組内では"正解"に至らなかった。
 
 はたして、指揮官のジョゼ・モウリーニョは、ポグバを最適のポジションで起用しつつ、世界最高額の選手に相応しい結果へと導けるのだろうか。今後の起用法とパフォーマンスに注目していきたい。
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