【浦和】今季の武藤はひと味違う。C大阪戦で見せた進化の兆し

2017年03月05日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

これまではワンタッチゴールが多かったが――。

C大阪戦で先制点を決めた武藤。37分の追加点も、この男のボール奪取から生まれた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ2節]浦和3-1C大阪/3月4日(土)/埼玉

【浦和 3-1 C大阪 PHOTO】武藤、興梠、ラファエルシルバのゴールでC大阪を破る!
 
 浦和の武藤雄樹が、C大阪戦で新たな一面を見せた。
 
 22分、ペナルティアーク付近で、リベロの遠藤航からの鋭いパスを足もとに収めた武藤は、身体を反転させながらドリブルを開始。一度キックフェイントを入れて相手のブロックのタイミングを外すと、すぐさま右足を振り抜き、鮮やかなシュートを突き刺してみせた。
 
「あのゴールは、自分で前を向いてゴールに向かっていけた。なかなかそういう形で今まで(点を)取れていなかったので、ひとつの自信になる」
 
 浦和に加入した15年に13得点、昨季は12得点と2年連続でふた桁得点を記録。スペースに入り込む秀逸な動き出しとセンス溢れるワンタッチシュートでゴールを量産してきた。
 
 昨季から背番号9を背負い、いまや欠かせぬ得点源となった武藤だが、昨季から「ゴールに向かうこと」、「打開していくこと」をテーマに掲げ、さらなるレベルアップを図ってきた。
 
 その独力でシュートまで持ち込む意識が、C大阪戦で結果として現れた。
 
「ひとつああいう形で決まると自信につながりますし、さらにそういうプレーが出てくると思う。パターンが増えれば、相手も対応が難しくなってくる。DFが嫌がる選手になっていけたらと思います」
 
 今季の武藤はひと味違う。進化の兆しを見せる背番号9のゴールラッシュに期待したい。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
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