【川崎】ACL第2戦は主軸温存。キーマンの板倉、香港アウェー移動にも笑顔の訳は?

2017年03月01日 江藤高志

力関係を見れば絶対に勝たねばならない相手。

リラックスした表情でトレーニングに臨む板倉。果たしてスタメンなるか。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 27日に香港に移動した川崎は、現地時間の18時より練習を行なった。移動による筋肉の疲労に対応するためであろう。篠田洋介フィジカルコーチはストレッチで全体練習をスタートさせた。
 
 今回の遠征からは中村憲剛、家長昭博、大島僚太などの主力選手が外れており、キャプテンの小林悠を先頭にジョギングが行なわれている。
 
 力関係を見れば、このイースタンSC戦は絶対に勝たねばならない試合なのだが、その試合を鬼木達監督がどのようなメンバーでスタートさせるのか、注目されるところだ。
 
 公開された2日前の練習では戦術練習が行なわれており、先発メンバーがある程度推測できた。リーグ戦の大宮戦からは大幅に選手の入れ替えが行なわれそうで、意外な組み合わせを見ることになりそうだ。
 
 その中で先発のピッチに立ちそうなのが板倉滉だ。板倉はACL初戦でもベンチ入りしていたが、リーグ戦の大宮戦ではベンチ入りメンバーに名を連ねることができなかった。鬼木監督に対するアピールという点でも出場機会をもらえれば持ち前の読みの鋭さ、人に対する強さを発揮して、相手の攻撃を封じる役割を期待したいところだ。
 
 そんな板倉に香港への移動について聞いたが「疲れはまったくありません」と断言。なぜなら、移動は「人生初のビジネスクラスだったので(笑)」と笑顔になった。さらに言えば、昨年末に行なわれたU-19日本代表のアルゼンチン遠征を経験していることも大きいと言う。
 
「30時間のフライトをエコノミークラスでアルゼンチンに行きましたからね。あの時は足がパンパンになりましたが、今回はあれとは全然違いました。アルゼンチン遠征の経験があるのでこれくらいはへっちゃらです(笑)」
 
 その板倉は「まだ試合に出られるかは分からないです」と謙遜しつつ「試合に出たらしっかり頑張りたいと思ってます。ひと暴れしたいですね」と表情を引き締めていた。
 
 ちなみに板倉は練習試合では比較的ゴールを決めてきている。守備的な選手というイメージが強いのだが、だからこそセットプレーに限らず、試合展開の中で前線に顔を出し、意外性のあるゴールを期待したいところだ。
 
取材・文:江藤高志(川崎フットボールアディクト編集長)
 
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