【CL直前展望|ポルト×ユベントス】ユーベ守備陣の不安を突けばポルトにもつけ入る隙が

2017年02月22日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

総合力で勝るもユーベは最終ラインに不安が。

予想フォーメーション
出場停止/ポルト=なし ユベントス=なし
故障者/ポルト=なし ユベントス=なし

チャンピオンズ・リーグ 決勝トーナメント1回戦
2月22日(水)/19:45(日本時間:28:45)/ポルト
ポルト×ユベントス
主審:フェリックス・ブライヒ(ドイツ)

【注目ポイント/ポルト】
●新生2トップの出来
●ラストパスのクオリティー

【注目ポイント/ユベントス】
●ボヌッチ不在の最終ライン
●自慢の前線の破壊力

【試合展望】
 総合力で勝るのはユベントス。とはいえ懸念材料がないわけではない。

 1月から採用している4人のアタッカー(ゴンサロ・イグアイン、ファン・ギジェルモ・クアドラード、パウロ・ディバラ、マリオ・マンジュキッチ)を前線に並べた4-2-3-1の新機軸は、確かに抜群の破壊力を誇る。しかし一方で、小さくない不安を抱えているのが最終ラインだ。

 左太ももを痛めていたジョルジョ・キエッリーニの状態は万全ではないうえ、パレルモ戦(セリエA25節)でマッシミリアーノ・アッレグリ監督の交代策に異議を唱えたレオナルド・ボヌッチが、メンバーから外れた影響は小さくない。ダニエレ・ルガーニ、メディ・ベナティアといった実力者が控えているとはいえ、主力中の主力の穴が簡単に埋まるとは考えにくい。

 対するポルトは、主砲アンドレ・シウバの得点力に頼りっぱなしだった前線に、冬の移籍市場でフィジカルに優れたソアレス(←ギマラエス)を補填。攻撃面のスケールアップを遂げている。この新生2トップが爆発すれば、主戦CBを欠くいまのユーベの最終ラインなら、付け入る隙は十分あるはずだ。

 あとは、その2トップに質の高いラストパスを供給できるか否か。その意味でも司令塔のオリベル・トーレス、さらにはエクトル・エレーラ、ヤシン・ブライミの両翼の出来もポイントとなりそうだ。


ワールドサッカーダイジェスト2017.02.16号より加筆・修正
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