必殺のカウンターを炸裂させたA・マドリーがレバークーゼンに4発快勝!

2017年02月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

カウンター狙いを徹底させたA・マドリー。

ガメイロとのコンビネーションから2点目を奪ったグリエーズマン。相手のミスを見逃さないA・マドリーの試合巧者ぶりは流石だった。 (C) Getty Images

 現地時間2月21日、レバークーゼンのバイアレーナでチャンピオンズ・リーグ1回戦のレバークーゼン対アトレティコ・マドリー戦が開催された。
 
 互いにアグレッシブなプレッシングサッカーを身上とするチーム同士の対戦は、立ち上がりから中盤で激しくボールを奪い合うという展開のなかでスタート。そうしたなかでショートカウンターからA・マドリーが魅せる。
 
 17分、右サイドからカットインで仕掛けたサウールが、左足でインスイングのミドルシュートを放つと、鮮やかな軌道を描いたボールがネットを揺らした。
 
 その後、レバークーゼンがボールを持つ時間帯が増えたが、しかし、再びA・マドリーが相手のミスを突いたカウンターから追加点を奪うことに成功する。
 
 ドラゴビッチのクリアミスを拾ったガメイロが敵ボックス内まで持ち込み、相手CB二人を引き付けると、ゴール前に猛然と走り込むグリエーズマンにパス。これをフランス代表FWがダイレクトで沈めたのだ。
 
 その後、ボール保持率を高めたレバークーゼンが相手ゴールに迫れずにいた試合は、34分、A・マドリーはカウンターからグリエーズマンがチャンスを獲得。これは相手守護神レノの好セーブに阻まれたものの、アウェーチームが自分たちのペースを保ちながらハーフタイムを迎えた。
 
 2点を先行されたレバークーゼンは前半以上にテンポの良いパスワークを披露すると、後半開始早々に試合を動かす。
 
 48分、右サイドを攻め上がったヘンリッヒスからのグラウンダーのクロスをボックス内でベララビが右足で合わせてゴールに流し込んだ。
 
 レバークーゼンが追い上げを見せるなか、A・マドリーはカウンター狙い徹底。この戦術が三度アウェーチームに得点をもたらす。
 
 59分、ショートカウンターから右サイドを突破したガメイロが、この日、ミスを連発する相手CBドラゴビッチにボックス内で倒されてPKを獲得。これをフランス代表FWが自ら沈めてみせた。
 
 3点目を奪ったA・マドリーは自陣に10人が下がり、手堅く試合を進行させようとしたが、食い下がるホームチームにまたしてもサイドを崩される。
 
 68分、左サイドを突破したブラントのクロスをモジャが弾き、このボールがサビッチに当たってゴールに吸い込まれたのだ。
 
 この得点で勢いづいたレバークーゼンは攻勢強めて、サイドから果敢に仕掛ける。相手を完全に押し込んだ79分と80分にはエルナンデスが決定的なシュートを放ったが、いずれもシュートはA・マドリーディフェンスに弾かれた。
 
 度重なるピンチを凌いだA・マドリーはワンチャンスをものにして、試合を決定付けることに成功する。
 
 86分、スローイングの流れから敵陣右サイドを攻め崩したヴルサリコからのピンポイントクロスを、途中出場のF・トーレスがニアサイドで合わせて4点目を奪った。
 
 ベテランFWの一撃で勢いづくレバークーゼンを突き放したA・マドリーは、シンプルなプレーを徹底し、残り時間を巧みに消化。結局、試合は2-4でA・マドリーが勝利。追い上げられはしたものの、アウェーチームの試合巧者ぶりが光った一戦であった。
 
 なお、ホームが逆転する第2レグは、現地時間3月15日に開催される。
 
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