【鹿島】永木投入から2失点…「あの時間帯で入るのは慣れていた」はずが魔の時間帯に

2017年02月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

ほろ苦さの残るシーズン初タイトルに。

2点リードで投入された永木だったが、6分後に2点を返される、まさかの展開に……。(C) SOCCER DIGEST

[FUJI XEROX SUPER CUP 2017]鹿島 3-2 浦和/2017年2月18日/日産スタジアム
 
 今シーズンの開幕を告げる戦いは、2-2の同点から鈴木優磨の勝ち越しゴールが飛び出し、鹿島に軍配が上がった。
 
 だが、今季初のタイトルにも途中出場の永木亮太は複雑な想いを持っていた。2-0とリードして迎えた69分に、新潟から新加入のレオ・シルバとの交代でピッチへ。それから5分後にチームは立て続けに2失点を喫してしまうのだ。
 
 65分の途中出場から決勝点を挙げた鈴木も「納得いっていない」と不満げな表情を見せていたが、「試合を締める役割で入ったと考えている」と自認している永木にしてみれば、少なからず落胆せざるを得ない結果だろう。やはり、「役割をしっかり果たせなかった」と"クローザー"としての責任を痛感している様子だった。
 
「あの時間帯で入るのは去年から慣れていた」と、永木は投入後のパフォーマンスを振り返る。
「マークは僕が長澤選手について、(小笠原)満男さんが相手のシャドーのどちらかにつくということでハッキリしていたけど、向こうも前にパワーを使って攻撃的になっていた。そこでPKをとられたり、クロスの形を作らせてしまったのが失点の原因。防げた失点だった」
 
 慣れていたはずの状況に訪れた「魔の時間帯」。再び浦和から勝利をもぎ取ったとはいえ、さらなる改善の余地を本人も感じ取っている。
「守備のところは改善したい。ああいう時間帯になっても、自分たちがボールを持って90分を通して主導権を握らなければいけない、そういうチームだと思っている。きつい時間帯でも、もう少しポゼッションして我慢できればいい」
 
 しかし、これがシーズン本番ではなかったことは、前向きに捉えられるはずだ。昨シーズンは元旦まで激闘が続き、個人としても、「コンディションはまだ100パーセントではない」という。チームとしても連係面の向上は可能だろう。そうしたなかで迎えるACL開幕戦が、いよいよ21日に控える。
 
「2点を奪われてしまった責任は自分にあると思いますし、チームとしてもまだまだ問題があるということ。時間はないが、一人ひとりが意識を持っていれば改善できるところだと思う。今日と同じミスはやらないようにやっていきたい」
 
 ほろ苦さの残った今季初タイトル――。シーズンのスタートダッシュへ、永木が固い決意を見せている。
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