サポーターが敵選手をピッチで袋叩きに…アルゼンチンで前代未聞の暴動が勃発!

2017年02月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

唾を吐きかけたことが発端となり…。

サポーターに蹴りを見舞うタジャレスの選手。しかし、この直後に形成は逆転し、逆襲を食らう羽目に。 ※写真はLa Nacionのツイッターより。

 アルゼンチンで起きた衝撃的な事件が大きな話題となっている。
 
 その事件は、現地時間2月15日に行なわれたコパ・アルヘンティーナ地方予選2回戦のセントラル・ノルテ対タジェレスの試合終了後に発生した。
 
 試合は1-0でアウェーのタジェレスが勝利したものの、2戦合計スコアで2-1と上回ったセントラル・ノルテが次ラウンドへ駒を進める結果に終わっていた。
 
 そんななか、選手たちが控室に戻ろうとしたところ、セントラル・ノルテのサポーターがタジェレスDFのフランコ・ソサに対して唾を吐きかけたうえ、さらにフェンスを越えてピッチに侵入。激高したソサを初めとするタジェレスの選手たちが、敵サポーターとピッチを駆け回る事態に発展したのだ。
 
 しかし、この騒動はこれだけでは収まらない。セントラル・ノルテのサポーターに対して、タジェレスDFのダビド・アルガニャラスが飛び蹴りを見舞うも、これが不発。足を痛めて倒れ込んだアルガニャラスを複数の敵サポーターが取り囲み、袋叩きにするという異常事態となったのだ。
 
 最終的に駆けつけた警察が間に入って事態は収拾したものの、サポーターと選手が入り乱れる異様な光景は、アルゼンチン・サッカーの闇を表すようでもあった。
 
 ボカ・ジュニオルスやラシンなど国内有力クラブでのプレー経験を持ち、今回の騒動の発端となった唾吐きを受けたソサは、アルゼンチン・メディア『TYCスポーツ』に対して「最悪だし、困惑した。あいつらは俺の顔に唾をかけてきたから、やり返したんだ。俺たちは暴力を正当化するつもりはないけど、レフェリーも酷いよ。彼らの対応は間違っていた」と怒りを露わにした。
 
 今のところサポーターやクラブに対する処分などは未発表だが、アルゼンチン紙『オレ』に対してソサは、「こんなことは今まで経験したことがない。人々が俺らを侮辱し、物を投げつけてくるんだ。でも、彼らは法廷じゃ罰せられない」と嘆いている。
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