バイエルンが圧巻のゴールショーでアーセナルに5発大勝!

2017年02月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

バイエルン、対戦の行方すら決定付けるゴールショー!

ドッペルパックのチアゴ。いくつもの決定機に絡みチームの攻撃を巧みに牽引してみせた。 (C) Getty Images

 現地時間2月15日、チャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦ファーストレグ、バイエルン対アーセナル戦が開催された。
 
 ホームのバイエルンは、レバンドフスキを頂点とした4-2-3-1で臨み、2列目には右からロッベン、チアゴ、D・コスタが顔を揃えた。
 
 一方のアーセナルはA・サンチェスを最前線に置く4-2-3-1。2列目の右にはウォルコットではなくチェンバレンが入った。さらにゴールマウスにはチェフではなくCL専門のオスピナが立った。
 
 序盤から主導権を握ったのはバイエルン。素早いパス回しからポゼッションを高めると、8分にビダルが強烈なミドルシュートを見舞って相手を押し込む。そしてセカンドチャンスをものにしてゲームを動かす。
 
 11分、右サイドからカットインしたロッベンの左足から放たれたボールは綺麗な弧を描き、ゴール左上隅に突き刺さったのだ。
 
 オランダ代表MFの文句なしの一撃で先手を取ったバイエルンが、その後も主導権を握る展開が続いた。

 アーセナルは守勢に回されるも何とか耐え凌ぎ、30分に思わぬ形で試合を振り出しに戻す。
 
 CKの流れからボックス内でレバンドフスキがクリアをした際にコシエルニーが引っ掛けられてPKを獲得したのだ。

 このPKにキッカーのA・サンチェスが一度は相手守護神のノイアーに止められたものの、弾かれたボールをしっかりと押し込んで何とかネットを揺らした。
 
 その後、試合はバイエルンが70パーセントを越えるポゼッションをし、アーセナルが受け身に回るという攻守の構図がハッキリする展開で折り返しとなった。
 
 後半もアウェーゴールを手にしたアーセナルが自陣に構えるなかでキックオフした。
 
 ホームチームがボールポゼッションを高めていくなか、アーセナルをアクシデントが襲う。ディフェンスリーダーのコシエルニーが筋肉系のトラブルを訴え、交代を余儀なくされたのだ。
 
 守備の重役を失ったアーセナルがやや動揺の見せると、バイエルンはその一瞬の隙を突き、右サイドから相手の堅牢を攻め落とす。
 
 53分、右サイドをオーバーラップしたラームの正確なクロスボールをレバンドフスキが頭で合わせて勝ち越し弾を決めたのだ。
 
 さらに攻め続けるバイエルンは三度アーセナルゴールを揺らす。
 
 56分、シャビ・アロンソの楔の縦パスをバイタルエリアで受けたレバンドフスキがヒールで流すと、最終ラインの背後に抜け出したチアゴが右足を振り抜いてゴールへと流し込んだ。
 
 3点目を奪って完全に流れを掌握したバイエルンは63分にもCKのこぼれ球を拾ったチアゴが放ったミドルシュート。これがブロックしに行ったジャカに当たってコースが変わり、ゴールへと吸い込まれた。
 
 チアゴのドッペルパック(2得点)で、試合を決定付けたバイエルンに対して、アーセナルは66分にイウォビに代えてウォルコット、77分にコクランに代えてジルーを投入するも、いずれの交代も効果をもたらさず……。
 
 一方、時間の経過が経過しても攻めの姿勢を崩さないバイエルンは、82分にD・コスタ、85分にキミッヒといずれもネットを揺らすことはなかったがチャンスを創出すると、この対戦の行方も決めつける5点目を奪う。
 
 88分、ボックス内でチアゴの落としを受けたミュラーが、キックフェイントで対面のDF2人をかわして、冷静にゴール左下隅へと沈めたのだ。
 
 その後、アーセナルに反撃の得点は生まれることはなく、試合は5-1で終了。ドイツの絶対王者が、望外の大差をつけてファーストレグをものにした。
 
 なお、ホームが入れ替わるセカンドレグは3月7日にエミレーツスタジアムでキックオフする。
 
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