【ブンデス日本人の現地評】結果、評価ともに軒並み厳しかった20節……勝って高評価は酒井、武藤のみ

2017年02月14日 山口裕平

最終ラインに陣取った長谷部だが、これまでの安定感はなく…。

これまで絶賛されてきた“リベロ”長谷部でも、大敗は防げず……。 (C) Getty Images

 首位のバイエルンがアウェーでのインゴルシュタット戦、終了間際の2ゴールで勝点3を積み上げた一方で、2位のRBライプツィヒから7位のケルンまでの後続集団がいずれも敗れたブンデスリーガ第20節。日本人選手たちにとっても、厳しい週末となった。
 
 3位のフランクフルトは、9位のレバークーゼンに0-3で大敗を喫した。
 
 CBの中央で先発フル出場を果たした長谷部について、『ビルト』は4点を付け、「最初の失点の場面はアンラッキーだったが、彼のプレーは卓越していたわけでもなかった。ただ、守備陣のなかで最も1対1の勝率が高かった(69パーセント)」と記した。
 
『キッカー』は4.5点を付け、ヒューブナーSDやコバチ監督がミッドウィークに行なわれたカップ戦の影響について触れたのに対し、以下のような長谷部のコメントを紹介している。
 
「1週間で3試合を戦うのは、もちろん難しい。しかし、チャンピオンズ・リーグやヨーロッパリーグに出るようなチームは、それをいつもこなしている。だから、それは言い訳にならない」
 
 地元紙の評価も、さすがに鈍かった。『フランクフルター・ノイエプレッセ』は「チームで最もボールに触り、1対1の勝率も最高だった。しかし、後方のスペースをコンパクトに保つことはできなかった」と記している。
 
 一方、『フランクフルター・ルンドシャウ』は「このところのフォームにはなく、驚くほど多くのボールを相手に渡してしまった。先制点を献上した場面も不運だった。しかし、最終ラインで最低限のことには取り組んだ」という評価を下した。
 
 4位のドルトムントは最下位ダルムシュタットに1-2で敗れたが、香川は62分からプレー。『ビルト』はチーム最低タイとなる5点を付け、『キッカー』は採点が付かなかった。
 
 6位のヘルタ・ベルリンは12位のシャルケに0-2。右MFとして82分までプレーした原口に対し、『ビルト』はチーム最低タイとなる5点、『キッカー』も4.5点と、厳しい評価が下された。

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