「死刑囚のようだ」、「言葉が見つからない」プレミア5連敗で降格圏目前のレスターに立ち込める暗雲

2017年02月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

一昨シーズンの「華麗なる脱出劇」で抜け出す術は心得ているはずだが…。

肩を落とすグレイ(左)を励ます岡崎(右)。 (C) Getty Images

 現地時間2月12日、レスターはプレミアリーグ25節でスウォンジーと対戦して0-2で敗北。国内リーグ5連敗を喫した。
 
 残留争いのライバルに敗れ、降格圏目前の17位に転落することになったレスターは、2017年に入っていまだプレミアリーグは未勝利。さらに6試合連続の無得点という前年度王者としては初となる不名誉記録も更新するなど、醜態を晒している。
 
 試合後、指揮官のクラウディオ・ラニエリが「今日から"新シーズン"が始まってほしいと思ったが、また同じことを繰り返してしまった。信じられないね……」と漏らせば、司令塔のダニー・ドリンクウォーターは「この結果は受け入れがたいもので、言葉にするのは難しい」と嘆き、レスターの面々は不調を脱するための打開策は見つけられていない状況下にある。
 
 そんな王者レスターの不振にコメントをしたのが、この試合で『スカイスポーツ』の解説を務めたウェールズ代表監督のクリス・コールマンだ。
 
 泥沼に沈むレスターに対してコールマンは、「レスターにとってあまりに残念な敗戦だった。彼らは自信を失い、まるで死刑囚のようだね」と辛辣なコメントを残した。さらに「彼らに必要なのはこれまでやって来たことを思い出すことだ」と助言。昨シーズンの躍動感が蘇るかどうかが、窮地を乗り越える鍵とした。
 
 チャンピオンズ・リーグ(CL)などがなかったため状況は違うが、一昨シーズンは4月まで最下位に沈んで降格の筆頭候補にされながら、残りの9試合で7勝1分け1敗という怒涛の巻き返しを見せ、「華麗なる脱出劇」を演じたレスターだけに、現在の苦境を乗り越える術は心得ているはずだ。
 
 2月22日にCL決勝トーナメント1回戦のセビージャ戦、2月27日にプレミアリーグのリバプール戦(26節)と強豪との試合が続くだけに一切の油断を許されない状況だが、いま一度、「自分たちのサッカーを続ける」(ドリンクウォーター)しかない。

 はたして、光明は差すのだろうか……。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事