ヴェンゲルが「終わっていない」と逆転優勝へ意欲! ファンが要求の退任については…

2017年02月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今は結束すべき時」と退任報道は否定したヴェンゲル。

2003-04シーズンを最後にプレミアリーグ戴冠から遠ざかっているヴェンゲル。それだけに簡単に諦めるつもりはないようだ。 (C) Getty Images

 現地時間2月9日、アーセナルの指揮官アーセン・ヴェンゲルが2003-04シーズン以来遠ざかっているプレミアリーグ制覇を諦めていないとコメント。『BBC』など複数の英国メディアが伝えている。
 
 24節までを消化したプレミアリーグは、アントニオ・コンテ率いるチェルシーが2位のトッテナムに勝点差9をつけて首位を快走している。2月4日に行なわれたチェルシーとの直接対決で1-3と完敗し、首位に12ポイント差まで広げられてしまったアーセナルだが、指揮官のヴェンゲルは「決して終わってなんかいない。例えあなたたち(メディア)が、『終わった』と思っても我々はそう考えることなんてできない」と優勝への想いを口にした。
 
 現在4位のアーセナルは、2位トッテナムとは3ポイント差と大差はつけられていない。ヴェンゲルはその事実を強調し、「まずは上位に残ることに集中し、それからチェルシーとの差を詰めることができれば分からない。チェルシーは欧州カップ戦でプレーしていないというアドバンテージがある。だから彼らは非常に強い立場にあるんだ」と語った。
 
 また、チェルシー戦後に一部の自軍サポーターから「もう十分だ。辞める時がきた」とバナーを掲げられ、さらにチェルシー・ファンからも「ヴェンゲルよ。俺たちは残ってほしい」と皮肉交じりのチャントを歌われるなど、その去就にも注目が集まるフランス人指揮官は、その点についてこう語っている。
 
「一部のファンの行動に何か言うつもりはない。私の将来が危うくなったとは思わないが、アーセナルでのシーズンは終わりに近づいている。今は全力を出して戦う必要があり、チームが結束すべき良いタイミングだ」
 
 次節の対戦相手であるハルは残留争いの真っただ中にあるが、ここ2試合はマンチェスター・Uから勝点1、リバプールから勝点3を奪うなど調子は上向き。それだけに67歳となる老将は、「今、重要なのは次の試合に集中することだ」と気を引き締めた。
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