マドリーが新CFに「1億ユーロの男」を狙う! トリノ会長と交渉開始へ

2017年02月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

交渉の鍵は1億ユーロの高額契約解除金。

セリエAで評価を高めているベロッティ。この主砲にR・マドリーのペレス会長が熱視線を送る。 (C) Getty Images

 今夏にチーム改革を検討中と言われるレアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は、セリエAで売り出し中のストライカーにも関心を寄せているようだ。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙は、現地時間2月9日、R・マドリーがイタリア代表FWのアンドレア・ベロッティに興味を寄せていると報じた。
 
 FIFAによる補強禁止処分で、この冬のマーケットでは動けなかったR・マドリーだが、処分が解ける今夏のマーケットでは大型補強に動くとも言われている。
 
 その補強対象のポジションの一つが、カリム・ベンゼマらの去就が不透明とされる前線だ。
 
 ブラジル代表FWのガブリエウ・ジェズスの台頭で、退団の可能性が騒がれているマンチェスター・シティのアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロへの関心も伝えられるなか、ペレス会長が目をつけたのが、セリエAで得点王争いを繰り広げているベロッティだ。
 
 今シーズンの国内リーグでここまで15ゴールを挙げ、得点ランク3位タイにつける新進気鋭の23歳は、イタリア代表の新エースとしても今後のさらなる飛躍が期待されている。今冬のマーケットではアーセナルが獲得に動いたとも言われ、夏にも注目されること間違いなしの人気銘柄だ。
 
 トリノのウルバーノ・カイロ会長は、ペレス会長から2月15日に行なわれるチャンピオンズ・リーグのナポリ戦(決勝トーナメント1回戦ファーストレグ)に招待されたことを認めており、当日にサンチャゴ・ベルナベウで何かしらの話し合いがある可能性は高い。
 
 ベロッティは昨年12月にトリノとの契約を2021年まで延長しており、このときに1億ユーロ(約120億円)という巨額の契約解除金が設定された。国外移籍の場合にのみ適用されるこの契約解除条項だが、ガゼッタ紙はいずれにしてもペレス会長がこの額に恐れることはないと報じている。
 
 ちなみに、移籍専門記者のジャンルカ・ディ・マルツィオ氏の情報では、ベロッティの契約解除金発生の条件には、トリノのヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得が含まれており、コッパ・イタリアですでに敗退し、セリエAで現在9位のトリノは、EL出場が厳しい状況だ。
 
 その条件を満たせず1億ユーロの違約金がなくなれば、R・マドリーはさらにベロッティを獲得しやすくなるはずだ。

 いずれにしても、マドリー、トリノ、ベロッティの動向から目が離せない。 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事