トルコのフェネルバフチェに所属するオランダ代表FWのロビン・ファン・ペルシが、ダービーマッチで見せた相手への挑発的な行動が思わぬ騒動に発展している。
 
　現地時間２月５日に行なわれた国内カップ戦のベスト16で、フェネルバフチェは同じイスタンブールを本拠地とするベジクタシュと対戦。72分にファン・ペルシが決めた虎の子の１点を守り抜き、準々決勝進出を決めた。
 
　その攻防戦の中、ファン・ぺルシは複数の問題行動を起こしている。
 
　まずは44分、相手DFドゥシュコ・トシッチとの接触プレーで険悪なムードになり、顔を突き合わせたファン・ペルシは、相手の頭突きに対してオーバーな素振りで転倒。そばで見ていた主審はトシッチにレッドカードを提示したのだ。
 
　さらにファン・ペルシは、72分にゴールを決めた際にも、自身の横にいた相手MFのオウズハン・オズヤクプに向かって滑り込みながら、「どうだ！」と言わんばかりの挑発的なパフォーマンスを見せた。
 
　普段以上にアドレナリンが出るダービーマッチとはいえ、このスポーツマンシップからかけ離れた行動はピッチ外に波紋を広げている。
 
　ファン・ぺルシとの衝突で退場を命じられたトシッチの妻で、セルビアの人気歌手でもあるイェレーナ・カルレウーシャは試合後に自身のツイッターを更新。夫を退場に追い込んだファン・ぺルシへの怒りを綴った。
 
「ファン・ぺルシは愚かなクソッタレよ。足がどうにかなっちゃえばいい！」
 
　このツイートは当然のように"炎上"。その後、カルレウーシャは「私の夫に頼まれたからファン・ペルシへのツイートを消したわ。でも、私は汚いプレーヤーは大嫌い。全てのベジクタシュ・ファンにキスを」と怒りの収まらないツイートを残している。
 
　また、アーセナルの下部組織出身で、ファン・ペルシとは2011-12シーズンにアーセナルのトップチームで同僚だったオズヤクプは、「僕はある選手（ファン・ペルシ）と特別な友人だった……今日まではね。ピッチでは選手の性格が表れるものさ」と、トルコの複数メディアの前で苦言。今回の挑発を機に、友人関係を解消すると語った。
 
　ここ最近は、サンフレッチェ広島が獲得に興味を示したことで日本でも話題となったオランダ代表ストライカーだが、トルコではその移籍動向よりも挑発行動が大きな騒ぎとなっている。