4連敗のミランが「緊急首脳会議」。モンテッラ監督の去就は?

2017年02月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

ガッリアーニ副会長とマイオリーノSDの見解は?

年明け以降は結果が出ていないミランのモンテッラ監督。その去就は? 写真:Alberto LINGRIA

 2月5日のサンプドリア戦を0-1で落とし、セリエAで3連敗、公式戦では4連敗……。ミランに暗雲が立ち込めつつある。
 
 この事態にクラブも動き出したようだ。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙が現地時間2月6日に報じた。
 
 シーズン前半戦はミランにとってバラ色の展開だった。セリエAでは開幕前の予想を裏切る快進撃を続けて一時は3位につけ、昨年12月のイタリア・スーパーカップではユベントスを下して約5年半ぶりにタイトルを獲得。当初は目標ですらなかったチャンピオンズ・リーグ(CL)復帰に向けて、期待は高まっていた。
 
 しかし、年明け以降はトーンダウン。1月12日のコッパ・イタリア5回戦でトリノに逆転勝利したのを最後に、ミランは白星から遠ざかっている。セリエAでは1月8日のカリアリ戦を最後に4試合勝利なし。気が付けば、1試合未消化とはいえ、CLどころかヨーロッパリーグ(EL)出場圏外の7位タイにまで転落した。優勝すればEL出場権を得られるコッパ・イタリアでも、ユベントスのリベンジに遭い、ベスト8敗退に終わっている。
 
 ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督はプレーの向上ぶりがデータに表われていると強調するが、このままでは再びヨーロッパ行きへの切符を失いかねない状況だ。
 
 当然、クラブも黙って指をくわえているわけではない。ガゼッタ・デッロ・スポルト紙によると、ミランは6日、アドリアーノ・ガッリアーニ副会長とロッコ・マイオリーノSDが、オフィスでモンテッラ監督と緊急首脳会議を開き、状況を整理したとのことだ。
 
 しかし同紙によれば、指揮官の立場が危うくなっているわけではないという。ガッリアーニCEOとマイオリーノSDは、1月16日のトリノ戦(2-2のドロー)までの結果は良かったという点で指揮官と同調しており、チーム方針が正しいと確信しているとのこと。つまりは、現状ではモンテッラ監督に全面的な信頼を寄せているのだ。
 
 ここ数年、独断で指揮官の首をすげ替え続けてきたシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長も、3月3日が予定日とされる中国資本へのクラブ株式正式売却が迫る中、さすがに暴挙には出られないということか。
 
 ミランは8日、スーパーカップの都合で延期となった18節ボローニャ戦に臨む。不穏な空気を払拭するためにも、白星を取り戻したいところだ。
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