マンC初得点のG・ジェズス、最も評価すべきは攻撃センスよりも…

2017年02月02日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

デビュー3戦目で1ゴール・1アシスの活躍。

3200万ユーロ(約38億4000万円)の移籍金で獲得したG・ジェズスが、さっそく期待に応えた。ネイマール以上とも謳われるそのタレントに偽りはない。 (C)Getty Images

 プレミアリーグ23節のウェストハム戦(4-0)で、マンチェスター・シティのニューカマーが爆発した。1月に入団したブラジルの至宝、ガブリエウ・ジェズスだ。
 
 4-1-4-1の1トップの位置でプレミア初先発を飾ったストライカーの最初の見せ場は、17分に訪れる。中盤でボールを奪ったケビン・デ・ブルイネから始まったショートカウンター。G・ジェズスは素早い切り替えで右前方に勢い良く走り出し、パスを呼び込む。足下に送り込まれたボールをダイクレトで中央に折り返すと、走り込んだデ・ブルイネが正確な右足で先制ゴールを突き刺した。
 
 そして、ダビド・シルバが1点を追加して2点リードで迎えた39分だった。レロイ・ザネが中盤で華麗にインターセプトを決める。素早く右サイドに流れたラヒーム・スターリングにパスを送ると、その折り返しをG・ジェズスが落ち着いて流し込んだ。
 
 1ゴール・1アシスト――。デビュー3戦目で、19歳の逸材がさっそく期待に応えて見せた。
 
 チャンスメーク力や得点センスもさることながら、なにより際立っていたのは、自軍がボールを奪った直後の鋭い動き出しやボールロスト後の献身的なチェイシングといった攻守両面における切り替えの速さであり、90分を通して絶えずチャレンジするワークレート(仕事量)の高さと強いパーソナリティーだ。
 
「残りの10分だったが、トットナム戦(プレミア22節)で投入したのは正解だった。クリスタル・パレス戦(FAカップ)も良かったね。そして今夜もだ。彼はファイターだよ。(前線からの)プレスでチームを助けてもくれた。ボールを持った彼はとても賢いし、ボックス内では素晴らしい本能を発揮する」
 
 試合後、G・ジェズスをそう絶賛したのはジョゼップ・グアルディオラ監督だ。
 
 フィジカルとテクニックが高い次元で融合するプレースタイルは、まさにプレミア向き。この試合はコンディションの問題でベンチスタートとなったエースのセルヒオ・アグエロにとっても、良い刺激になるはずだ。
  
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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