マドリーの選手たちが語った、FIFA表彰式欠席のバルサへの思い

2017年01月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「グリエーズマンは出席した。素晴らしい」(C・ロナウド)

バルサの行為は「他者への敬意を欠くもの」として批判を受けたが、マドリーの選手もまた、複雑な思いを抱いたようだ。写真は左からS・ラモス、マルセロ、モドリッチ、C・ロナウド、トニ・クロース。 (C) Alberto LINGRIA

 1月9日(現地時間)にスイス・チューリヒで行なわれた2016年の年間表彰式「ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ」で、バルセロナの選手が欠席したことは大きな論争を巻き起こした。
 
 欠席の理由は、バルサが水曜日にコパ・デル・レイ5回戦(対アスレティック・ビルバオ)を控えており、その準備のためというもの。バルサはアウェーでの第1レグを1-2で落としている。
 
 ちなみに今回、バルサからはリオネル・メッシがFIFA/FIFProワールドイレブンに選出された他、最優秀選手賞でも最終ノミネート入りし、ジェラール・ピケ、アンドレス・イニエスタ、ルイス・スアレスもワールドイレブンに選出された。
 
 イニエスタは欠席を詫びる声明を出しているが、主催者のFIFAはもちろん、多くの人々がこの欠席に納得していないのは、これまでにも各メディアで報じられている通りだ。
 
 そして、それはライバルであるレアル・マドリーも同様で、出席した選手たちはそれぞれの思いを語っている。
 
 ワールドイレブンに選出されたルカ・モドリッチは「騒ぎを起こすようなことは言いたくないけど、やはり彼らはここにいるべきだったと思う」と、自身の意見を口にした。(『ESPN』より)
 
 同じくワールドイレブン入りしたセルヒオ・ラモスは、バルサの不在を「少し変な感じ」と表現している。
 
「ピケとイニエスタはスペイン代表のチームメイトでもあり、友人だからね。まあ、彼らには彼らなりの理由があるんだろう」
 
 そして、最優秀選手賞を受賞し、UEFA最優秀選手、バロンドールと合わせて個人賞三冠を達成したクリスチアーノ・ロナウドは、「大事な試合を目前に控えているのだから、仕方がない」としながらも、スペインのラジオ局の取材に対し、以下のように語っている。
 
「できれば、彼らには出席してほしかった。もし僕だったら? 僕はこれまでも、クラブの意向に従ってきた。例えば、バロンドールで最終ノミネートに入った時、僕は自分が受賞するか否かに関係なく、必ず出席してきたからね」
 
 試合への準備を理由に欠席したバルサだが、一方で、火曜日にコパ・デル・レイの試合を控えていたアトレティコ・マドリーのアントワーヌ・グリエーズマンは、この表彰式に姿を見せた。これについても、C・ロナウドは言及している。
 
「グリエーズマンもまた、この賞を手にするに相応しい選手だったと思う。彼はクラブ、代表(EURO2016でMVP&得点王)で結果を出したからね。そして、彼はこの表彰式にも出席してくれた。とても素晴らしいことだと思う」
 
 最後に、ライバルのメッシについて、実は裏では連絡を取り合ったり、祝福し合ったりしているという噂の真偽を聞かれたC・ロナウドは、「冗談を言ってるのかい?」と一蹴した。
 
「僕は彼の連絡先を知らないからね。もちろん、彼が僕と同じ場所にいれば、祝福するよ。実際、彼がバロンドールを獲得した時には、いつもそうしてきたしね。でも、同じ場所にいなければ、声のかけようがない。今回のようにね」
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