【高校女子サッカー選手権】なでしこでの活躍を予感させるダイヤの原石たち10選

2017年01月10日 西森彰

GK・DF――準優勝の大商学園・守護神の西村は勝負度胸も抜群。

決勝でも再三の好守でゴールを守った大商学園の守護神・西村。準決勝ではPK戦で勝利を手繰り寄せた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 どのチームでも最も上手い選手は、トップ下、ボランチで起用されることが多い。その結果、なでしこリーグでも、なでしこジャパンでも、ゲームメーカータイプは人材豊富。一方で、GK、DFやサイドのスペシャリスト、そしてペナルティエリア付近で仕事ができる選手はニーズが大きい。
 
 そうした点も考慮しながら、近い将来になでしこリーグで主力として活躍できる選手、なでしこジャパンのユニホームに袖を通す可能性のある原石を探し、10名をピックアップした。
 
【PHOTO】未来のなでしこ入りを予感させた注目プレーヤー10選
 
【GK】
西村清花(大商学園/3年)
安定したセービングを見せ、ハイボールやクロスも強い。キックも正確で飛距離が出る。そして準決勝のPK戦で見せた勝負度胸。大商学園の決勝進出は、彼女抜きでは考えられない。
 
中原冴彩(神村学園/3年)
絶えないコーチングと、正確なシュートストップは、理想に挙げる神村OGの福元美穂にそっくり。準決勝まで常連校と当たり続けて4試合・1失点、PK被成功率5割は優秀だ。
 
【センターバック】
熊谷明奈(十文字/3年)
ボランチでも通用する大きな展開力で、最終ラインからのビルドアップに貢献した。守備では、日ノ本学園、大商学園など強豪のパワープレーにもしっかりと対応し、これを弾き返した。
 
【サイドバック】
守屋栞奈(開志学園JSC/3年)
今大会はサイドハーフで起用されたが、兼用されたサイドバックのほうがチャンスは広がりそう。強いハートの持ち主で球際でのボディコンタクトに強い。なでしこリーグのレベルにも、すぐに順応できるだろう。
 
常田菜那(大商学園/3年)
戦術眼に優れたサイドバックで、主将の久保田を支えるなどピッチ外での貢献度も高かった。決勝では十文字・松本に手こずったが、彼女でなければ無得点に封じることはできなかったはず。
 

次ページMF・FW――優勝した十文字の両翼は最大のストロングポイントに。

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