久保建英の参戦も。 2017年必見の大会「U-20W杯」の注目タレント

2017年01月07日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

リーグ・アンで活躍中の優良株が名を連ねるフランス。

「アンリの再来」と謳われるのがモナコで一気に台頭したこのエムバペ。メガクラブがこぞって熱視線を注ぐ逸材中の逸材だ。(C)REUTERS/AFL

 2017年は未来のスター候補生がアジアに集結する。5~6月にU-20ワールドカップが韓国で、10月にはU-17ワールドカップがインドで開催されるのだ。

 よりハイレベルな戦いが繰り広げられるU-20W杯は、すでにアジア、オセアニア、ヨーロッパの出場国が決定している。なかでも注目は欧州勢。地区予選(2016年U-19欧州選手権)を勝ち上がった5か国――フランス、イタリア、イングランド、ポルトガル、ドイツ――は、いずれも上位進出が狙える強国で、珠玉のタレントを多数抱えている。

 特筆に値するのがトップ通過を果たしたフランスの面々だ。予選で6ゴールを挙げ得点王に輝いたジャン=ケビン・オギュスタン(パリSG)をはじめ、逸材FWキリアン・エムバペ(モナコ)、リュドビク・ブラス(ギャンガン/MF)、アミン・アリット(ナント/MF)、リュカ・トゥサール(リヨン/MF)、イッサ・ディオプ(トゥールーズ/DF)など、リーグ・アンで活躍する優良株が名を連ねる。

 イタリアも好素材が揃う。その筆頭がミランで台頭した新鋭MFマヌエル・ロカテッリ。中盤でコンビを組むカリアリの上昇株ニコロ・バレッラとともに将来を嘱望されるスター候補生だ。

 ほかにも、インテルからエンポリに武者修行中の左サイドバック、フェデリコ・ディマルコ、往年の名FWエンリコ・キエーザの息子フェデリコ・キエーザ(フィオレンティーナ)なども、今からチェックしておきたい有望株だ。

 イングランドを牽引するのが、2015-16シーズンにレンタル先のフィテッセで一皮剥けたチェルシー期待の星ドミニク・ソランキと、セルティックで急成長中のパトリック・ロバーツ(保有権はマンチェスター・C)。いずれも近い将来にトップシーンで極上の輝きを放ちうる底知れぬ潜在能力を秘めたアタッカーだ。

 近年有能な若手を次々と輩出しているポルトガルでは、U-21代表で定位置を確保しつつあるジョアン・カルバリョ、腕章を巻くゴンサロ・ロドリゲス(いずれもベンフィカB/MF)が、とくに注目に値。予選でオギュスタン、エムバペ(5得点)に次ぐ4得点と爆発するなど、ドイツの攻撃をリードするフィリップ・オクスなどとともに、大いに大会を沸かせそうな気配が漂う。

 昨年10月のU-19アジア選手権で初優勝を飾り、5大会ぶりのU-20ワールドカップ出場を決めた日本では、同大会で主力だった堂安律(G大阪)、三好康児 (川崎)、小川航基(ジュビロ磐田)などに注目。また、11月のアルゼンチ遠征で飛び級招集された久保建英 (FC東京U-18)も、本大会行きとなればもちろん目が離せない。

※ワールドサッカーダイジェスト2017.01.19号より加筆・修正
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事