ナスリがドーピング違反で出場停止? 清武の去就にも影響か

2017年01月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

世界アンチ・ドーピング機関も調査に動き、最大で4年の出場停止処分も。

セビージャ入団後は攻撃の中心として存在感を発揮しているナスリ。ドーピング違反に引っかかれば、チームに大きな打撃を与えそうだ。 (C) Getty Images

 セビージャに所属する元フランス代表MFのサミア・ナスリに、長期の出場停止処分が下されるかもしれない。英国紙『インデペンデント』をはじめ複数の現地メディアが伝えている。
 
 昨夏にマンチェスター・Cからレンタル移籍したセビージャで、早くも攻撃の中心として不可欠な存在となっているナスリ。問題となっているのは、昨年末にロサンゼルスで受けた静脈治療についてだ。
 
 ナスリは12月27日にロサンゼルスにある『ドリップ・ドクターズ』というクリニックを訪れ、静脈に免疫力を高めるために1リットルの静脈注射を行なったとされている。
 
 この治療が、『WADA(世界アンチ・ドーピング機関)』の「外科手術や入院、臨床検査の場合を除き、6時間以内に50ml以上の静脈注射を行うことは禁止する」というルールに反しているため、WADAはナスリの調査を進めると同紙は伝えた。
 
 英紙『デイリーミラー』によれば、仮にナスリの行なった治療がドーピング違反に引っかかった場合、最大で4年間の出場停止処分が下されるという。
 
 ナスリの治療については、スペインのアンチ・ドーピング機関『AEPSAD』も調査を進めていたが、いまだ進展がないことからWADAでスポークスマンを務めるベン・ニコルズ氏が「状況の報告がないことを注意した。今後、ドーピング調査はさらに進むはずだ」とAEPSADに対して警告した。
 
 仮にナスリのドーピング違反が認められ出場停止処分が下された場合、セビージャのみならず、保有権を持つマンチェスター・Cへの影響も甚大。また、ナスリにポジションを塞がれる形で出場機会を失い、今冬の退団が囁かれる清武弘嗣の去就にも大きな影響を及ぼしうる。続報を待ちたい。
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