リンコン獲得済みのユーベ、さらなる中盤強化を目論む。ハメスやヴェッラッティは夏?

2017年01月06日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ハメスやヴェッラッティは夏に向けたターゲットか。

退団示唆発言で世間を騒がせたハメスだが、マドリーが冬に補強禁止処分を受けていることもあり、動くとしたら夏だと見られる。(C)Getty Images

 前人未到のセリエA6連覇とチャンピオンズ・リーグ制覇を目標に掲げるユベントスは、今冬のさらなる戦力強化を目論んでいる。
 
 ゴンサロ・イグアインがコンスタントにゴールを重ね、マリオ・マンジュキッチがハイパフォーマンスをキープするうえ、パウロ・ディバラとマルコ・ピアツァが怪我から復帰した前線に憂いはない。
 
 肩の脱臼で長欠していたアンドレア・バルザーリがすでに戦列に戻り、レオナルド・ボヌッチのハムストリングの負傷が癒えつつある最終ラインも、少なくとも現時点で大きな不安はない。
 
 引き抜きの噂が絶えなかったそのボヌッチとは、年末に2021年まで契約を延長。流出に備えて手を打つとともに、好調アタランタの22歳の逸材CBマッティア・カルダーラとの交渉を進展させるなど(夏以降の加入か)、来シーズン以降を見据えたオペレーションにも余念がない。
 
 むしろ今冬のテコ入れの余地を残すのが、攻守のバランスに欠ける中盤だ。
 
 開幕からフル稼働を続けるサミ・ケディラはともかく、夏に加入したミラレム・ピャニッチが完全にフィットしているとは言い難く、怪我で出遅れたクラウディオ・マルキージオもまだ本調子にない。エルナネスやマリオ・ルミナらバックアッパー陣も心許ない。
 
 当初のトップターゲットは、夏に土壇場で取り逃がし、この冬に改めて引き抜きに動いていたアクセル・ヴィツェル。しかし結局は、マネーパワーで中国の天津権健に強奪された。
 
 もっとも、迅速かつ的確な動きが光るのがユーベというクラブ。電光石火の交渉術で、ジェノアの中盤の守備を一手に担ってきたベネズエラ代表のトマス・リンコンを獲得した(1月4日に正式発表)。
 
 さらに中盤は、エルナネスとルミナの引き取り手が決まれば、もう1枚の補強がありえる。コランタン・トリソ(リヨン)とステベン・エヌゾンジ(セビージャ)、モルガン・シュネデルラン(マンチェスター・U)、アドリアン・シルバ(スポルティング)、ルイス・グスタボ(ヴォルフスブルク)、そしてアタランタでブレイク中のロベルト・ガリアルディーニ(インテル有利との声もあるが)などが獲得候補に挙がっている。
 
 さらに、ここにきてハメス・ロドリゲス(R・マドリー)、マルコ・ヴェッラッティ(パリSG)という大物の名前も浮上。ただ、かなりの高額商品だけにいずれも夏に向けたターゲットと見ていいだろう。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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