“修理屋”ラニエリの手腕がレスター浮上の鍵! 岡崎のトップ下の継続については…

2017年01月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

地元紙は「今のレスターには変化が求められていた」とラニエリの手腕を評価。

ミドルスブラ戦ではトップ下で起用され、守備的役割を全うした岡崎。 (C) Getty Images

 レスターの指揮官クラウディオ・ラニエリの手腕が、ここにきて改めて注目されている。というのも、直近のプレミアリーグ2試合で、メンバーと布陣を変えて挑んでいるからだ。
 
 ラニエリは今シーズン開幕から昨シーズンと同じ4-4-2のフォーメーションを変えずに戦ってきたが、12月31日のウェストハム戦は4-2-3-1、1月2日のミドルスブラ戦は4-3-1-2を採用し、いずれの試合も無失点で1勝1分けの好成績。地元メディアもその手腕を称えている。
 
 地元紙の『レスター・マーキュリー』は、「ラニエリは彼のあだ名の通りにチームを巧みに動かそうとしている」と、ラニエリの采配をあだ名である「ティンカーマン(修理屋)」を引き合いに出す。そして「彼はその必要が無くても絶えず変化をさせてきた。チェルシー時代がそうだった。しかし、今のレスターには変化が求められていた」と、ラニエリによる戦術変更が的確だったことを指摘した。
 
 ラニエリ自身もシステムの変更に手応えを感じているようで、「3ボランチが功を奏したね」とミドルスブラ戦で用いた戦術を振り返った。
 
 また、イタリア人指揮官は、その試合でトップ下に置いた岡崎慎司について「シンジは戦術的に素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた。彼が守備的な仕事もできることを確信していたし、100パーセントを提供してくれた」と満足感を示した。
 
 今後も岡崎をトップ下で起用していくかについては、「シンジがその役割を続けるかは分からないよ。大事なのは彼と私が互いに何を求めているかを把握することだ。それは戦術的にも重要なんだ」と語った。
 
 1月14日からアフリカネーションズ・カップが開幕するため、チームからはアルジェリア代表のイスラム・スリマニとリャド・マハレズ、ガーナ代表のダニエル・アマーティーが離脱。3人ともレスターにとって欠かせない主力であるため、一時的とはいえ戦力ダウンは必至だ。
 
 1月3日にはベルギーのヘンクからナイジェリア代表の巨漢ボランチ、ウィルフレッド・エヌディディを加えたが、初のプレミアリーグ挑戦となる20歳のプレーヤーに多くを求めるのは酷だろう。
 
 いまや残留争いからの早期脱出への鍵となった"ティンカーマン"ラニエリの手腕。1月14日に行なわれるチェルシーとの対決では、同郷の敵将アントニオ・コンテとの戦術対決に大いに注目だ。
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