ドラクスラー獲得済みのパリSG、前線と最終ラインの補強もあり得るか!?

2017年01月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ロ・チェルソの加入もあって攻撃面は劇的に改善されそうだ。

イブラヒモビッチの退団、エメリ新監督の到来という大きな変化に適応できなかったのか、不甲斐ない前半戦を送ったパリSG。今冬のビッグディールとなったドラクスラー獲得などで浮上のきっかけを掴めるか。 (C) Getty Images

 パリ・サンジェルマンの前半戦は、及第点以下の内容と言っていい。
 
 ベスト4をノルマに掲げるチャンピオンズ・リーグでは最終節で格下のルドゴレツに引き分けてグループステージを2位で通過し、5連覇を狙うリーグ・アンは、よもやの3位で折り返した。
 
 そうした状況からの巻き返しに向け、フランス王者はこの冬、例年になく早い動き出しを見せている。
 
 4200万ユーロ(約50億4000万円)でヴォルフスブルクから獲得したのが、ウイングのユリアン・ドラクスラー。前半戦はノーゴールと精彩を欠いたとはいえ、その打開力に疑いの余地はない。
 
 アンヘル・ディ・マリアの不調でやや迫力に欠ける攻撃は、このドイツ代表に加えて、昨夏に契約を交わし、1月に合流したアルゼンチンの逸材ジオバニ・ロ・チェルソの加入もあり、劇的に改善されるはずだ。
 
 そのドラクスラーとともに、ヴォルフスブルクの左SBリカルド・ロドリゲスの引き抜きも画策しているが、本腰を入れるのはマクスウェルの契約が切れる今夏になりそうだ。
 
 左SBよりも補強の緊急性が高いのが、カバーニ以外に頼れる人材がいないCFだ。
 
 急接近しているのが、リーベルの点取り屋ルーカス・アラリオ。すでに個人合意には達したようで、あとはクラブ間交渉を残すのみにとなっている。
 
 仮に獲得できれば、ここまで1得点と期待を大きく裏切ったヘセ・ロドリゲスはレンタルで放出する意向で、その受け入れ先の筆頭候補が生まれ故郷のクラブ、ラス・パルマスだ。
 
 計算できるのがチアゴ・シウバ、マルキーニョス、プレスネル・キンペンベの3人と、選手層が薄いCBも要強化ポイントである。
 
 サンパウロのロドリゴ・カイオ、ホッフェンハイムのニクラス・ジューレ、サウサンプトンのフィルジル・ファン・ダイクをリストアップしているものの、カイオは今のところ退団の意志がなく、ジューレとファン・ダイクは超人気銘柄。獲得は困難を極めそうだ。
 
 むしろ引き抜きの可能性が低くないのは、ブラジル期待のセントラルMFチアゴ・マイア(サントス)で、マルキーニョスら同胞が多いパリSGへの移籍を希望しているとも言われている。
 
 視野が広い上に足下の技術が高く、代理人が今シーズン限りでの退団を仄めかすチアゴ・モッタの後継者として申し分ないタレントだ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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