冬の大金投資は非現実的なドルトムントだが、CF、アンカーで補強の可能性あり

2017年01月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

指揮官も「冬に動くことはないだろう」と明言しているが…。

精力的な動きで攻守に貢献し、決定力もあるラモスは貴重な戦力だけに、退団した場合、ドルトムントには少なからず不安が残ることだろう。 (C) Getty Images

 16節終了時点で6位という結果は、サポーターを大きく失望させたに違いない。首位バイエルンとの勝点差は12で、ブンデスリーガの覇権奪回は困難な状況に追い込まれた。後半戦はチャンピオンズ・リーグ出場権(4位以内)の確保が、現実的な目標になるだろう。
 
 パフォーマンスは低調だったとはいえ、現陣容に大きな不足は見当たらず、ここまで具体的な補強の動きもほぼ皆無だ。実際、トーマス・トゥヘル監督も「冬に動くことはないだろう」と明言している。
 
 それでも無視できないのは、複数のバックアッパーに退団の噂が浮上している点だ。
 
 FWアドリアン・ラモスには中国の北京国安から移籍金1000万ユーロ(約12億円)のオファーが届き、MFのミケル・メリーノにはケルンが興味を示している。どちらも出場機会に恵まれておらず、移籍を志願したとしても不思議はない。
 
 よりダメージが大きいのは、ピエール=エメリク・オーバメヤン欠場時に貴重な仕事を連発していたラモスを失った場合だろう。
 
 代役候補としてリストアップしているエムバイ・ニアング(ミラン)は2000万ユーロ(約24億円)級のオファーが必要になるはずで、ドルトムントがそこまでの高額投資に踏み切るかは疑問。何度か試しているマルコ・ロイスのCF起用で急場を凌ぐのが、現実的な解決策か。
 
 ユリアン・ヴァイグルヘの依存度が高まっているアンカーは、控えのヌリ・シャヒンの故障が長引くようなら、この冬の補強があり得るだろう。
 
 現時点では、モルガン・サンソン(モンペリエ)、トラント・ジャカ(バーゼル)らをリストアップしている。ともにバックアッパーとして十分計算が立つ実力者だ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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