清武が1月にセビージャ退団? 勝手知ったるブンデスに復帰か

2016年12月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

主力を欠いているヘルタが清武に再オファー。

退団の噂が飛び交う清武。言語の問題も含めて、ブンデスリーガへの復帰は決してマイナスなプランではないはずだ。 (C) Getty Images

 冬の移籍市場が開く1月1日が迫り、セビージャの清武弘嗣の去就も騒がしくなってきている。
 
 今夏にハノーファーからセビージャに新天地を求めた清武だが、同じく新加入組のサミア・ナスリやフランコ・バスケスとの定位置争いに敗れ、ここまでリーグ戦の出場が4試合に留まっている。
 
 ホルヘ・サンパオリ監督は「カルロス・バッカのことを我々は当然ながら高く評価している。もしもサインできればチームを大いに助けることとなるだろう」と、ミランのエースを今冬のターゲットに据えていることを明言。セビージャがバッカを獲得するのはEU外選手枠を空ける必要があり、現在その1枠を占め、さらに出場機会が少ない清武には、早くもセビージャ退団の可能性が浮上している。
 
 セビージャと2020年6月までの契約を結んでいる清武だが、「本人は出場機会を求めている」と複数メディが伝えており、スペイン紙『マルカ』は「1月にレンタルでデポルティボに行く可能性がある。すでに両クラブは接触している」と、スペインの古豪クラブへの移籍を示唆した。
 
 一方で、ドイツの地方紙『BZベルリン』は清武の去就に関して、「レンタルだが、ヘルタ・ベルリンが清武に夢中だ」とブンデスリーガ復帰の可能性を報じた。
 
 原口元気が所属するヘルタは、夏に獲得したスロバキア代表の攻撃的MFのオンドレイ・ドゥダが、踝に手術が必要な負傷を負い、長期離脱を強いられる見込み。そのため、今夏にも獲得を目指した清武に白羽の矢を立てているという。
 
 さらにドイツ紙『ビルト』は、大迫勇也の所属するケルンが「上位進出に向けてターゲットに据えた」と、清武獲得に動き出していることを報じている。
 
 サンパオリ監督は「我々は彼を信頼し続けている」とも語っているだけに、セビージャ残留という線もゼロではない。しかし、本人が出場機会の少なさに危機感を募らせているのは事実で、ニュルンベルクとハノーファーで計4年間を戦った勝手知ったるブンデスリーガからのオファーは、いわば渡りに船でもある。

 1月の移籍市場では、その動向に大きな注目が集まる。
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