【天皇杯】頼れるエースが大仕事。川崎がFC東京との多摩川クラシコを制す!

2016年12月24日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

川崎は効率的なサッカーで試合をコントロール。

エウシーニョなどのゴールで川崎が勝利。準決勝へ駒を進めた。(C)SOCCER DIGEST

[天皇杯・準々決勝]FC東京2-1川崎/12月24日/味スタ
 
 12月24日、多摩川クラシコとなった天皇杯の準々決勝は、川崎が2‐1でFC東京を下すという結果に終わった。
 
 FC東京が4‐2‐3‐1、対する川崎が3‐4‐2‐1システムで臨んだ一戦は序盤、後者のペースで進む。ボランチの中村を起点にパスを回し、1トップの大久保や右ウイングバックのエウシーニョがフィニッシュに絡む攻撃は徐々にだが、確実にFC東京を追い込んでいった。
 
 そして20分、右サイドからの田坂のクロスを、ゴール前で待ち構えていたエースの大久保が上手く合わせて先制。FC東京が川崎のパス回しに慣れ始めてきた時間帯だったたけに、貴重な一発だった。
 
 早い時間帯に追いつきたいFC東京を横目に、川崎が追加点を奪う。28分、登里、エドゥアルド・ネットとつないだボールを、最後はエウシーニョ。エリア手前、ほぼゴール正面から、左足のコントロールショットでネットを揺さぶった。
 
 FC東京は決定機を作れないまま前半が終了。川崎の2点リードで後半を迎えた。
 
 前田と東の2トップに近い形でゴールを目指すFC東京だが、後半に入っても苦しい戦いが続いた。徳永に代わって後半の頭から投入された左SBの小川らがクロスを放り込んでもチャンスに結び付かず、55分のエリア内からのシュートもクロスバーに阻まれ、さらに58分には至近距離で前田が痛恨の空振り……。
 
 後半の川崎は実に落ち着いていた。FC東京に押し込まれても慌てず、チャンスと見るや少ない手数でカウンターを仕掛ける──。攻めの形が最後まで見えなかったFC東京とは対照的に、効率的なサッカーで試合をコントロールしていた。
 
 後半のアディショナルタイムに平山のゴールで1点を返されたものの、川崎がFC東京に2-1と勝利。悲願の初タイトルへ向け、準決勝に駒を進めた。

【FC東京1-2川崎 PHOTO天皇杯準々決勝】川崎が大久保の先制ゴールで東京を破り準決勝へ
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