ジダンが記者会見で明かす。鹿島にはリーガで通用する選手が「数人いる」

2016年12月19日 竹田 忍(ワールドサッカーダイジェスト編集部)

「カップを持ち帰ることができて嬉しい」

試合後の会見でジダン監督は鹿島の健闘を称えながらも、既存の選手たちに敬意を払うことを忘れなかった。(C)SOCCER DIGEST

 クラブワールドカップの決勝で鹿島アントラーズを4-2で下し、2大会ぶり2度目(前身の大会を含めれば5度目)のクラブ世界一に輝いたレアル・マドリー。
 
 ジネディーヌ・ジダン監督は試合後、思いがけず延長までもつれ込んだゲームを、「苦しい試合になるのは予想していた」と振り返った。
 
「簡単なファイナルになるとは思っていなかった。相手(鹿島)のチームはとにかくよく走り、戦っていた。だからこそ、タイトルが獲得できて満足している。日本へは長旅だったから、カップを(マドリードに)持ち帰ることができて嬉しい」
 
 今年1月からマドリーのトップチームで指揮を執るジダンにとってクラブワールドカップは、昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ、今シーズンのUEFAスーパーカップに次いで3つ目のタイトルだ。
 
 今大会の勝因のひとつに、指揮官は「技術レベルの高い選手たちの存在」を挙げたうえで、「だからこそ、どんな状況でもポジティブにいられた。絶対に勝てると信じることができた」と述べた。
 
 決して調子が良いとは言えなかったクリスチアーノ・ロナウドが、結果的に2試合で4ゴールを叩き出し、大会MVPに輝けたのも、指揮官が強い信頼を寄せ、我慢強く起用し続けたからに他ならない。
 
 この日の勝利で、マドリーの公式戦連続無敗記録は37に伸び、宿敵バルセロナが昨シーズンに築いたスペイン記録(39試合)まであと2に迫った。
 
 鹿島の中に「リーガ・エスパニョーラで通用すると思った選手はいたか」という質問に、「数人いる」と答えたジダン。しかし、連れて帰りたい選手について具体名を挙げることはなく、「私のチームはもう満員ですから」と、既存の選手たちに敬意を払うことを忘れなかった。
 
取材・文:竹田忍(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
 
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