【京都】頭脳派FW・矢島卓郎が引退。一般入試で進学した早大から4チームを渡り歩き、11年間のキャリアに終止符

2016年12月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「どのチームでも素晴らしいサポーターの後押しをもらった」

10月30日の38節・岡山戦で今季初ゴールを奪った矢島。終盤の重要な一戦でチームを勝利に導くゴールを決めている。(C) J.LEAGUE PHOTOS

 Jリーグ屈指の明晰な頭脳を持つストライカーがスパイクを脱いだ。

 J2の京都サンガF.C.は12月11日、FW矢島卓郎の2016シーズン限りでの引退を発表した。矢島は今季、横浜から京都に完全移籍で加入。12試合に出場し、1得点という結果に終わっていた。
 
 滋賀県屈指の進学校である膳所高から一般受験を経て早稲田大に進学した矢島は、早大時代の2004年、05年に川崎フロンターレで特別指定選手としてプレー。その後、06年に清水エスパルスに正式加入すると、2年目の07年には7得点をマーク。09年には川崎に移籍し、11年・12年と7得点をマークするなど先発、切り札として活躍した。14年に横浜に移籍後は振るわず無得点が続くと、今季から移籍した京都でも定位置を掴むことはできなかった。

 矢島は、クラブを通じて以下のコメントを発表している。
「今シーズン限りで現役を引退することにしました。在籍させていただいた全てのチームで、本当にたくさんの人にお世話になりました。監督、コーチ、チームメイト、現場だけではなく裏でチームを支えてくれている関係者の方々に恵まれ、どのチームでも素晴らしいサポーターの後押しをいただきプレーさせていただけたこと、本当に感謝しています。

 怪我が多かった僕にすごく長い時間を割き、共に苦労していただいた各チームのメディカルスタッフの皆さん、手のかかる選手ですみませんでした。本当にありがとうございました。

 また、1番近くで支え続けてくれた妻、いつも僕に元気をくれる娘、息子、サッカーを続けさせてくれた両親にも、この場を借りて感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございました。

 これからは選手とは違う立場で、自分を育ててくれたサッカー、そしてお世話になった人達に恩返しができるように努力していきます。プロサッカー選手として11年間、ありがとうございました」
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