【EL】前節のインテルに続き、サウサンプトンも敗退…、マンチェスター・Uはようやく勝ち抜け etc.

2016年12月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

決勝トーナメントに出場する日本人選手は復帰した内田と瀬戸。

アウェーゴールの差で敗退となったサウサンプトン。吉田にとっては、評価を高めることになったコンペティションだったが……。 (C) Getty Images

 12月8日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)・グループステージ最終節の23試合(1試合順延)が、欧州各地で行なわれた。
 
 日本人選手所属チームでは、瀬戸のアストラと吉田のサウサンプトンに勝ち上がりの可能性があったが、その結末は対照的なものとなった。
 
 アストラの最終節の相手は首位ローマ。ホームでの対戦とはいえ、強豪相手に苦しい戦いが予想されたが、粘って勝点1を奪取し、さらにプルゼニの"バックアップ"も受けた結果、2位の座を守り切った。
 
 一方、サウサンプトンは同勝点のハポエル・ベエルシェバとホームで対戦。相手に先手を許してしまい、ようやく追い付いたのはアディショナルタイムになってからだった。前回対戦がスコアレスドローだったため、当該チーム同士の対戦成績により、敗退が決まった。
 
 戦前は勝ち抜けの有力候補とされていたインテルとサウサンプトンが脱落し、スラビア・プラハ、そして伏兵のハポエル・ベエルシェバが2強を占めるという、驚きの結果となったグループKだった。
 
 早々に次ラウンド進出を決めたシャルケでは、内田が1年9か月ぶりにピッチに戻ってきた。試合はレッドブル・ザルツブルクに0-2で敗れ、最終節で初めて黒星を喫することとなったが、今後に向けて希望と期待が生まれる試合となった。
 
 ちなみに5節終了時点で全勝をキープしていたのは、シャルケの他にゼニト・サンクトペテルブルク、シャフタール・ドネツクがあったが、前者はAZに2-3で敗れて全勝はならず。ブラガを4-2で下したシャフタールだけが、無傷の6連勝を飾っている。
 
 4チームが勝点差1のなかでひしめき合っていたグループLは、最終節を勝利で締めたオスマンルスポルとビジャレアルが、次ラウンドへのチケットを手にした。
 
 劇的な結末を迎えたのは、グループHのヘントだ。コンヤスポル戦でクリバリが決勝ゴールを決めたのはアディショナルタイムの4分。この土壇場での勝点3奪取により、ブラガを逆転して2位に浮上している。
 
 決勝トーナメント進出に王手にかけていたマンチェスター・ユナイテッドは、アウェーでのゾーリャ・ルハンスク戦に臨み、調子が上向いてきたムヒタリアンのゴールで先制し、終了間際にはイブラヒモビッチがダメを押した。
 
 初戦をいきなり落とすなど苦しんだマンチェスター・Uだったが、何とか2位で勝ち上がった。
 
 こうしてELのグループステージは終了。12月12日の組み合わせ抽選会を経て、勝ち上がった24チームに、チャンピオンズ・リーグ(CL)からの転入8チーム(各グループ3位)を加えた計32チームが、来年2月17日より、厳しいトーナメントの戦いに臨むこととなる。
 
◎ELラウンド32進出チーム
◇グループステージ勝ち上がり24チーム
フェネルバフチェ、APOEL、サンテティエンヌ、ゼニト、ローマ、ビルバオ、アヤックス、シャフタール、シャルケ、フィオレンティーナ、S・プラハ、オスマンルスポル、マンチェスター・U、オリンピアコス、アンデルレヒト、AZ、アストラ、ヘンク、セルタ、ヘント、クラスノダール、PAOK、ハポエル・ベエルシェバ、ビジャレアル
◇CLグループステージ・各グループ3位の8チーム
ルドゴレツ、ベジクタシュ、ボルシアMG、ロストフ、トッテナム、レギア・ワルシャワ、コペンハーゲン、リヨン

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