【クラブW杯展望】金崎の先発は微妙!? 鹿島が森保監督の助言も授かり開幕戦に臨む

2016年12月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

オークランド・シティについては「パス回しが上手い」「サイド攻撃」。

前線には別メニュー調整が続く金崎に代えてファブリシオという選択肢もある。

 初めてクラブワールドカップの舞台に立つ鹿島は、初戦でニュージーランドのオークランド・シティと対戦する。出場が決まったのは、浦和とのチャンピオンシップ決勝を制して7年ぶりの優勝を決めた12月3日。それから中4日で初戦を迎えることになる。勝敗を分けるポイントとして相手の分析、対策はもちろん重要であるが、今回の鹿島の場合、それ以上に配慮しなければいけないのは心の準備。1年追いかけてきた目標を達成した直後、また新たなレースでスタートを切らなければならないからだ。
 
 石井正忠監督もこの4日間、選手の気持ちを切り替えることに注力した。昨年、同じような日程で出場した経験を持つ広島の森保一監督に電話し、調整方法や戦い方についての助言を受けたという。詳細は伏せたが、Jリーグ優勝後、再始動となった5日にはミーティングで「クラブワールドカップも勝ちに行こう」とゲキを飛ばした。また、横浜移動後の6日の練習では時間を長めに取り、追い込むメニューを課している。選手の心を再び戦地へと向かわせる調整を施しているのは明らかだった。
 
 前日の公式会見に臨んだ柴崎岳は「(CSを)勝ったことで権利を得られた大会ですけど、その後はフワフワしたような気持ちを持っていたけど、これではいけない、しっかりと集中した状態で臨まなければいけないと、頭の切り替えをした。いつもより特に集中した状態で臨まないと勝利はできないと思っています」と話した。また、小笠原満男も「喜んでいる暇はない」、曽ケ端準も「気持ちは切り替わっている」と強調し、指揮官の意図はチームに行き渡っているようだ。
 短い期間で初戦のオークランド・シティを分析し、「パス回しが上手」「サイド攻撃」(曽ケ端)と警戒するポイントを特定した。左足首を捻挫している金崎夢生が別メニュー調整を続けており、先発出場は流動的だが、チームとして戦う準備は整った。
 
 石井監督は「最大で勝ち進めば4試合できるので、それに向かってしっかり戦いたい。その4試合を勝って、この大会を終わりたいと思う」と鹿島らしく、「目の前の試合に勝ちに行く」というスタンスで大会に臨む。柴崎は「いつもとは違うチームとやるわけなので、より集中した状態で臨まなければいけない。ただ、リスペクトしすぎず、自分たちのサッカーを序盤からやることが大事だと思う」と意気込んだ。
 
 今年でクラブ創設25年を迎え、Jの盟主になった鹿島。ワールドカップでもいつも通り勝ちにいく姿勢を貫く。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事