絶対的守護神が最大のピンチを凌ぐと、決定的なチャンスが訪れる。
昇格プレーオフは、C大阪が粘る岡山を振り切った。タイムアップの瞬間、C大阪の選手たちが喜びを噛み締める。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
2016年シーズン、Jリーグ最後の試合となった、J1昇格プレーオフ決勝。リーグ戦2季連続の4位、そして、2年連続決勝進出となったC大阪と、リーグ戦6位で初のプレーオフ出場となった岡山が対戦し、C大阪が1-0で勝利。3季ぶりとなるJ1復帰を果たした。
午前中の青空から一転、試合開始前から冷たい雨が降りしきるなかでの試合となったが、序盤から攻勢を仕掛けたのは、大会規定によりホームアドバンテージを持っていたC大阪。引き分けでも勝ち上がれるという条件だったが、イレブンが一様に「勝つことしか考えていなかった」というように、桜色のサポーターでぎっしり超満員となったスタジアムの後押しを受けて、攻め立てていく。ただし、次第に、一発勝負特有の緊迫した攻防となり、前半はスコアレスのまま折り返す。
勝負の分かれ目は後半開始直後にやってきた。C大阪は、ギアを上げて1点を取りに来た岡山の仕掛けにひやりとさせられ、47分には矢島慎也のスルーパスから左ウイングバックの三村真に、また49分には片山瑛一の左クロスから豊川雄太にヘディングシュートで、それぞれ決定機を許してしまう。
リーグ戦では、こういう時の失点でリズムを崩していたC大阪。それでも、桜の戦士たちは踏ん張る。GKキム・ジンヒョンが、ここでビッグセーブを連発。「(柿谷)曜一朗や澤上(竜二)らが前から頑張って守備してくれている姿を見て、後ろでは気を抜けなかったと思うし、それで集中力も続いた」という絶対的守護神を中心に、最大のピンチを凌ぐと、迎えた52分、C大阪に歓喜の瞬間が訪れる。
右CKを得たC大阪は、丸橋祐介からの左クロスに、ゴール前でソウザが競り勝つ。落としたボールに反応したのは清原翔平だった。岡山守備陣に取り囲まれたなかでも真っ先に反応してボールを流し込んだ。
「ゴール自体は泥臭いし、ただ詰めるだけでしたが、そこを狙うというのは年間通してずっとやってきたこと。最後の最後で、ああいうところを狙い続けたことが(結果に出て)自分のなかではよかった」(清原)
この『泥臭さ』こそ、大熊清監督のもとで、チームが積み上げてきたもの。大事なところで、それが結果として表われた。
午前中の青空から一転、試合開始前から冷たい雨が降りしきるなかでの試合となったが、序盤から攻勢を仕掛けたのは、大会規定によりホームアドバンテージを持っていたC大阪。引き分けでも勝ち上がれるという条件だったが、イレブンが一様に「勝つことしか考えていなかった」というように、桜色のサポーターでぎっしり超満員となったスタジアムの後押しを受けて、攻め立てていく。ただし、次第に、一発勝負特有の緊迫した攻防となり、前半はスコアレスのまま折り返す。
勝負の分かれ目は後半開始直後にやってきた。C大阪は、ギアを上げて1点を取りに来た岡山の仕掛けにひやりとさせられ、47分には矢島慎也のスルーパスから左ウイングバックの三村真に、また49分には片山瑛一の左クロスから豊川雄太にヘディングシュートで、それぞれ決定機を許してしまう。
リーグ戦では、こういう時の失点でリズムを崩していたC大阪。それでも、桜の戦士たちは踏ん張る。GKキム・ジンヒョンが、ここでビッグセーブを連発。「(柿谷)曜一朗や澤上(竜二)らが前から頑張って守備してくれている姿を見て、後ろでは気を抜けなかったと思うし、それで集中力も続いた」という絶対的守護神を中心に、最大のピンチを凌ぐと、迎えた52分、C大阪に歓喜の瞬間が訪れる。
右CKを得たC大阪は、丸橋祐介からの左クロスに、ゴール前でソウザが競り勝つ。落としたボールに反応したのは清原翔平だった。岡山守備陣に取り囲まれたなかでも真っ先に反応してボールを流し込んだ。
「ゴール自体は泥臭いし、ただ詰めるだけでしたが、そこを狙うというのは年間通してずっとやってきたこと。最後の最後で、ああいうところを狙い続けたことが(結果に出て)自分のなかではよかった」(清原)
この『泥臭さ』こそ、大熊清監督のもとで、チームが積み上げてきたもの。大事なところで、それが結果として表われた。