【浦和】「CSはそういう世界」と理解しつつも… 遠藤航が叶わぬ願望を吐露 「年間1位のチームは…」

2016年12月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「言いたいことはあるけど、それがルールというのは分かっている」

移籍1年目のシーズンは、ほろ苦さの残る終わり方に。しかし、多くの試合や大会を経験したことで、遠藤自身も成長を実感するシーズンとなった。(C) SOCCER DIGEST

[JリーグCS決勝 第2戦] 浦和 1-2 鹿島/12月3日/埼玉

 湘南から今季、浦和へステップアップの移籍を果たした遠藤航にとって、1年目のシーズンはほろ苦い終幕となった。

 最低でも0-1の敗戦なら優勝を決めることができた第2戦。3バックの中央を司る遠藤は、「相手に比べたら、僕らのゲームの進め方は上手くなかった」と、率直に自らのゲーム運びの拙さを指摘した。

「みんな2点目を取りに行こうという話をしていたし、そこの統一感はあったけど、言うのと実際に行動に移せるかは違う。そこの難しさをみんな感じていたと思う」

 先制点後に続いたビッグチャンスをひとつでも活かしていれば、展開は大きく浦和に傾いていったのかもしれない。「向こうは(年間順位下位のため)2点取るしかなくて、僕らが1点取ってもやることは変わらなかった」という鹿島は、ディフェンスラインの背後へのボールを送り込み、危険なカウンターを繰り出してきた。同点ゴールも、そうした流れで鹿島の遠藤康に裏を取られ、金崎のダイビングヘッドにつなげられた。

 チャンピオンシップ(CS)という制度が生み出した「勝負の綾」とも言える展開だった。しかし、遠藤は言う。
「言いたいことはあるけど、それがルールというのは、もちろん分かっているし、しょうがないかなとも思う。CSはもう、そういう世界なんで」

 CSという大会方式に異論を唱えるつもりはない。それでも本音を言えば、その先にある世界の舞台に未練は残った。
「クラブワールドカップには出たかった。この大会だけは、年間1位のチームが出れるとかだったら良かったのに…(苦笑)」

 肉体的にも精神的にもタフさが求められた一年だった。遠藤は、リーグ戦のほか、ACLや国内のカップ戦、さらには日本代表と多くの大会、試合に顔を出し続けた。
「タフになったと思うし、メンタル的にもフィジカル的にも成長した部分があると思う。正直、タイトルを取りたかったですけど、最後の最後に負けてしまうとか……、悔しさのほうが今は大きいかな」

 その悔しさは、また来季にぶつけたい。

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