24歳のGKは右足を切断…南米飛行機墜落事故の生還者の容態を現地メディアが伝える

2016年11月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

最初の救助者ルシェウは脊椎を脱臼骨折。

ブラジルの名門グレミオにも在籍していたフォルマン。 (C) Getty Images

 現地時間11月28日にコロンビア中部メデジン近郊で起きたチャーター機墜落事故。その痛ましい事故から奇跡的に生還した救助者たちの現在の状況について、ブラジル・メディア『グローボ』が伝えた。
 
 事故では、コパ・スダメリカーナ杯の決勝第1戦(相手はアトレチコ・ナシオナル)のためボリビアからコロンビアに移動中だったブラジル1部クラブのシャペコエンセの選手やコーチ、スタッフなど、71人の死亡が確認されている。(※事故直後は76人と発表されたが、その後71人に修正された)
 
 搭乗者のうち奇跡的に生き残ったのは5人で、3人がシャペコエンセを選手だということを現地の複数メディアが報じている。
 
『グローボ』は、最初に救助されたシャペコエンセのDFアラン・ルシェウについて、「命に別状はないものの、脊椎を脱臼骨折、右腕を骨折、頭部に外傷を負っている」と伝え、さらに最後に助け出されたDFのエリオ・ネトについても「様態が安定している」と報じた。
 
 しかし、救助されたなかで24歳のGKジャクソン・フォルマンは、深刻な状態にあるという。同メディアによれば、胸にも外傷を負ったフォルマンは、生命を維持するために右足の切断をしたとのこと……。
 
 さらに『グローボ』は、フォルマンの手術を執刀したギジェルモ・レオン・モリーナ氏のコメントも紹介し、「ジャクソンは集中治療室で我々の治療のもと安定した状態にある。今朝の手術で右足を切断したが、左足を切断する可能性もある」と、左足も切断する可能性があることを示唆している。
 
 なお、事故については、ブラジル、コロンビア、ボリビアの3か国の合同調査チームが、既に遺体の収容と搬送を終え、現場で見つかったブラックボックス(コックピットのボイスレコーダー)の捜索を始めているとのことだ。
 
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