【鹿島】終了間際の決定機を決められず……悔しさを滲ませる土居は「“持ってなかった”」

2016年11月29日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「内容どうこうよりも、結果」と唇を噛み締める。

果敢にゴールを狙った土居だが、結果を残せず。第2戦に向けては「次は割り切って戦える」と、より攻撃的な姿勢を見せるつもりだ。写真:徳原隆元

 終了間際のビッグチャンスだった。
 
 左からのクロスにヘッドで合わせる。後ろにすらすような巧みな"一撃"だったが、ボールは枠を捉え切れなかった。
 
「自分としては、シュートに行ったというより、後ろの選手にそらした感覚だったんですけど……。まあ、そういうのも含めて、"持ってなかった"のかな、と」
 
 川崎との準決勝に続き、金崎との2トップで先発した土居は、この日も90分間、攻守に走り回ったが、結果を残すことができなかった。
 
 チームとしてはPKによる1失点を喫したが、「守備に関してはほぼ完璧だったと思う」。攻撃は無失点に終わったものの、「まったくシュートが打てなかったとか、全然崩せなかったわけでもない。チャンスは作れていた」と手応えを口にする。
 
 内容面で大きく劣っていたわけではない。だが、「チャンピオンシップは、内容どうこうよりも、結果」と唇を噛み締めた。
 
 アウェーで迎える第2戦は「2点取らなければいけない」。川崎戦ではシュートゼロだった。この日は、決定機を演出できた。あと一歩――。
 
「もっとアグレッシブに。次は割り切って戦えるので。行けるかな、というよりも、行かなければいけない」
 
 奇跡の逆転優勝を演じるには、とにかくゴールが必要だ。より攻撃的に戦うしかない第2戦で、チームに歓喜を呼び込む「結果」を期待したい。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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