【鹿島】「あ、土居が来た!」。ゴールのイメージはできている背番号8が“何か”をやってくれそうだ

2016年11月28日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

直近の対戦では1得点。浦和との相性は悪くない。

攻守にアグレッシブな姿勢を貫く土居が、今度は決定的な仕事で勝利に導く活躍を見せるか。(C)SOCCER DIGEST

 川崎とのチャンピオンシップ準決勝では、金崎夢生が挙げた虎の子の1点を守り抜いた鹿島が、浦和とのファイナルに駒を進めた。
 
 その金崎と2トップを組んだ土居聖真は、フル出場しながらも、シュートはゼロ。献身的なオフ・ザ・ボールの動きや広範囲に及ぶディフェンスでは貢献したが、決定的な仕事には絡めなかった。
 
 金崎の活躍に刺激を受けたのでは? 記者の質問に対し、土居は「あんまり、言わない、言わない」と人懐っこい笑顔を見せる。
 
 浦和守備陣が金崎を警戒するのは間違いない。そうしたシチュエーションは、むしろ好都合。虎視眈々と狙っている。ゴールのイメージもできている。
 
「大外からまくる感じで、ね。『あ、土居が来た!』って」
 
 第1ステージの最終節、優勝が懸かったホーム福岡戦では、勝利を決定づけるチーム2点目を決めている。
 
 ニアサイドに侵入した金崎に福岡のDFが集中する。その一瞬の隙を見逃さず、マイナス気味にポジションを取り、金崎のパスをダイレクトで流し込んだ。
 
 ここぞという時の勝負強さは実証済み。ペナルティエリア内での"鼻が利く"ポジショニングはもちろん、相手の背後を巧みに突いてフリーで抜け出すか、得意のターンでマーカーをあざ笑うかのように振り切るか。
 
 フィニッシュワークの引き出しは多い。直近の対戦(第2ステージ5節)は1-2で敗れはしたが、鹿島のスコアラーは土居だ。相性は悪くない。
 
 ホームのカシマスタジアムで迎えるファイナル第1戦。背番号8が"何か"をやってくれそうだ。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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