【J1昇格PO準決勝】殊勲の柿谷が手術した足首は「違和感しかない」と悲痛な声。決勝へ「調整してもらうだけ」

2016年11月27日 本田健介(サッカーダイジェスト)

同点に追いつかれた展開には警鐘を鳴らす。

試合後にサポーターに挨拶をする柿谷。貴重な先制ゴールを奪い、チームをプレーオフ決勝へ導いた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

[J1昇格プレーオフ準決勝] C大阪1-1京都/11月27日/金鳥スタ
 
 C大阪をJ1昇格プレーオフ決勝へ導いたのは、今月復帰を果たしたばかりのエースだった。
 
 13分、ソウザのミドルを相手GKが弾くと、冷静に詰めて先制ゴールを奪う。リーグ順位で京都を上回っているC大阪は、ドローでも決勝へ勝ち上がれるため非常に大きな1点をチームにもたらした。
 
 今年6月4日の16節・讃岐戦以来となるゴールに柿谷は「点をとることが一番のディフェンスだった」と喜びを見せる。しかしチームが終了間際に同点に追いつかれた点に関しては、表情を引き締めてこう語った。
 
「この展開になることは誰もが予想していた。あそこで守り切れないと、この先につながらないと思うので、そこはチームメイトに厳しく言いました」
 
 C大阪は今季、何度も終盤に追いつかれて勝点を失ってきた。プレーオフ前には杉本らが「ラスト5分の戦い方が重要になる」と話していたが、またも同じ轍を踏んでしまったことに警鐘を鳴らしたかったのだろう。
 
 ただ、「上がれたことが一番。次の相手が松本か岡山かは重要だったかもしれないけど、上がらなくちゃ意味がなかった。次もホームでできるのでしっかり準備したい」と、ドローであれ、勝ち上がった事実を評価した。
 
 一方で、8月に手術した右足首の状態は万全ではないという。
 
「しんどい。やればやるほどしんどい。しっかり休んでラスト1試合にしっかり足をもってこられるように調整してもらうだけです。違和感しかない。オペをしたので。でも頑張ります」
 
 本調子ではないなかで期待をかけるのは酷なのかもしれない。しかし、重要な一戦で輝きを放ったエースは、決勝戦でもやってくれそうな予感を漂わせている。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

【PHOTOギャラリー】柿谷が技あり復活弾! C大阪がドローで決勝へ
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