【松本】「その怖さも知っている」。“プレーオフ経験者”宮阪政樹が6位・岡山を警戒する理由

2016年11月26日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「自分たちのサッカーを、自分たちらしく」

一発勝負のプレーオフだが、山形時代に“6位”からJ1昇格を勝ち取った経験がある宮阪は、「チャレンジすればいい」と戦いの心得を説く。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

「ホームでできるし、楽しめればいい」
 
 一発勝負のプレーオフに向けて、松本の宮阪に特別な気負いはない。通常のリーグ戦とは違う大会だと理解はしているが、「自分たちのサッカーを、自分たちらしく」といういつものスタンスを大事にする。
 
 山形時代は、6位からJ1昇格を勝ち取った。失うものはなにもなく、ただガムシャラに戦った。当時を「楽しかった」と振り返る。その成功体験があっての、宮阪なりの心構えなのかもしれない。
 
 準決勝の相手は、"6位"の岡山だ。かつての自分と同じ立場で決戦に挑んでくるチームに対し、「相手は勝つしかないので、割り切ってくると思う。その怖さも知っている」と警戒を強める。
 
 リーグ3位の松本は、引き分けでも決勝に進める。アルウィンで戦えるホームアドバンテージもある。有利であるのは明白だが、挑戦者の立場を貫く。
 
「3位だからといっても、チャレンジすればいい。(アルウィンの)ピッチや会場の感じは分かっていても、実際にその時になったら、ガチガチになることもある。だから、いつもやってきたことを、いつも通りにやれればいいと思う」
 
 慣れ親しんだスタジアムだが、違う空気が流れるかもしれない。異様な雰囲気が充満するなかでも、動じることなく、いつも通り、宮阪は自慢のキックと正確なセットプレーで、チームを勝利に導く活躍を見せてくれるはずだ。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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