地元名門の2部降格でピッチ乱入のフーリガンと元バルセロナFWラーションが怒りの対峙

2016年11月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

2部降格決定直後にラーション監督自ら、フーリガンたちと対峙。

フーリガンたちと怒りの対峙をしたラーション(右)。来シーズンの指揮についてはまだ決まっていないという。 (C) Getty Images

 現役時代はバルセロナなどで活躍し、現在はスウェーデンのヘルシンボリの監督を務めているヘンリク・ラーションが、フーリガンたちと一触即発の事態になったことが現地で話題となっている。英紙『デイリーメール』が報じた。
 
 過去に7度のリーグ優勝経験を持つ名門ヘルシンボリは今シーズン、リーグ14位(全16チーム)と低迷。2部3位ハルムスタッドとの入れ替え戦に挑んだが、アウェーでの1stレグを1-1で引き分けると、11月20日にホームで行なわれた2ndレグを1-2と落とし、2部降格の憂き目に遭ってしまったのだ。
 
 同紙によれば、事件は降格決定直後に起こったという。
 
 試合後、フードと帽子を目深に被り、マスクをして顔を隠したフーリガンのグループがピッチに乱入。ラーション監督の息子であるジョルダン・ラーションらを始めとする選手たちに襲い掛かり、ユニホームを引き裂いたのだ。
 
 これを見て、激怒をしたラーション監督は、拳を構えてフーリガンたちと対峙し、一触即発のにらみ合いとなった。一連の騒動の後、同監督は「彼らの気持ちは分からなくもないが、ジョルダンを攻撃したことは明らかにあってはならないことだ。あのような人間をこのスタジアムに入れないようにすべきだ」と怒りを改めて口にした。
 
 ヘルシンボリ出身で、かつて自身が着けていた17番が永久欠番になるなど、まさにクラブの英雄とも言える存在のラーション監督は「私はこの街で暮らし、この街で仕事をしている。だから一人で出歩くことはない」としながらも、「もし、彼らが家にきても、私の家には多くの犬がいるからね」と現役時代さながらの負けん気の強さを見せた。
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