「レジェンドたちだって悪魔のように飲んでいた」とクロップが“泥酔騒動”のルーニーを擁護

2016年11月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

エディ・ジョーンズ元ラグビー日本代表HCもコメント。

オフの間の騒動について公式に謝罪したルーニー(左)を擁護したクロップ(右)。 (C) Getty Images

 代表期間中に宿泊施設の一般客を巻き込んで"泥酔騒動"を起こし、代表スタッフに謝罪をしたイングランド代表FWのウェイン・ルーニーに賛否両論の声が上がっている。
 
 事の発端は、ルーニーがロシア・ワールドカップ予選のスコットランド戦(○3-0)の翌日となる11月12日に宿泊施設のバーで、チームメートとともに祝杯をかわして泥酔していたところを一般客に撮影され、その写真が流出してしまったことにある。
 
 流出写真が大衆紙『サン』に大きく取り上げられて、渦中の人となったルーニーは、「完全なオフだったとはいえ、自分のような立場にある者が取るべき行動ではなかったと反省しています。特に、若いファンに対して申し訳ない気持ちでいっぱいです」と代理人を介して謝罪した。
 
 イングランド・サッカー協会からも「全ての選手には常に行動に責任が伴う」と叱られ、英紙『サン』には、「イングランドは彼からキャプテンの座を剥奪する」と報じれてしまったルーニーに対し、プレミアリーグの監督たちは擁護の姿勢を見せた。
 
 さらに元ラグビー日本代表ヘッドコーチ(HC)で、現在ラグビーイングランド代表を指揮するエディ・ジョーンズ氏も言及した。まとめて紹介する。
 
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ユルゲン・クロップ(リバプール監督)
「同情するよ。彼も人間なんだよ。フットボーラーとして最もプロ意識の高い世代の選手だ。イングランド史上最高のね。我々が愛してきたレジェンドだって、悪魔のように酒を飲み、狂ったようにタバコを吸っていた。それでも彼らは素晴らしい選手だったんだ。まぁ、今となっては誰もいないけどね」
 
マウリシオ・ポチェッティーノ(トッテナム監督)
「かつて酒に溺れた選手を指導したことがある。私は彼を助けようとしたが、とても難しかった。決してチームから除外せずにアドバイスし続けたけどね。結局は選手次第なんだ。我々スタッフは選手の母親や父親じゃないから、コントロールしきれない部分がある」
 
ショーン・ダイチ(バーンリー監督)
「私がいない時に選手たちが私に1パイントビールを買いたいと思うなら、歓迎するよ。それが選手たちと距離を近づけるためでもあるからね。人々は良い話ではなく、悪い話をしたがるものなんだ」
 
エディ・ジョーンズ(元ラグビー日本代表HC/現イングランドHC)
「彼は良い夜を過ごした。とても楽しい夜だっただろう。私の選手たちは大人だ。ほとんどの選手が家庭を持っている。彼らはちゃんと戻って来て、ビールを飲み、就寝時間も自分で決める」
 
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