快勝にも沈黙のアルゼンチン代表…守護神のみ「次はイグアインの復活だ」と口を開く

2016年11月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ほとんどチャンスを与えず、守備ではベスト」(バウサ監督)

無言でスタジアムを去ったアルゼンチンの選手たちだが、ゲーム内容は満足すべきものだった。 (C) Getty Images

 ロシア・ワールドカップ予選でコロンビアを3-0で下したアルゼンチン。前節でブラジルに0-3で敗れ、本大会出場圏外の6位に沈んでいたが、この勝点3で順位をひとつ上げ、今後に望みを繋いだ。
 
 絶対に負けられない戦いを制したことで、選手は喜び、安堵したはずだが、『El Grafico』によると、試合後は誰もメディアに対して口を開くことなく、サンファンのエスタディオ・ビセンテナリオを後にした。
 
 唯一、GKロメロだけが、「我々は良いプレーを見せた。高いインテンシティーを持って、試合を支配し、勝つことができたのは大きい。そして、ディ・マリアがゴールを決めた。次はイグアインの復活だ」とのコメントを残している。
 
 10月のパラグアイ戦では地元の観客からブーイングを浴び、メディアからも毎試合で厳しく批判を受けるなど、四面楚歌の状況に置かれていた選手たちが、快勝の後に見せたリアクションについて、アルゼンチン代表のバウサ監督は理解を示している。
 
「私からは何も言うことはない。こういうことはよく起こり得ることであり、今に始まったことではない。私は選手の決定を支持する」
 
 自身も周囲の状況には「混乱させられた」と語った指揮官は、「それでも我々は積極性を失わず、良い試合をして結果を残した。選手が勝利に値する素晴らしいプレーを見せたことは非常に嬉しい」と喜びを表現した。
 
 試合については、「我々はミスもなく、良いプレーを見せた。テクニカルでスピードもあり、相手にほとんどチャンスを与えなかった。守備においてはベスト。それが結果に結び付いた」と、9月のウルグアイ戦(1-0)以来5試合ぶりの勝利に満足気だった。
 
 もっとも、まだ順位は出場圏外の5位(プレーオフ圏)であり、バウサ監督も「冷静にならないと」と語る。予選は来年3月に再開されるが、「1、2月に欧州で、選手を視察する予定」だという。
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