143回目の英国ダービーはイングランドが3発完勝! グループ単独首位の座をがっちりキープ

2016年11月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

ヘディングだけの3得点でライバルを難なく退ける!

50分に追加点を決めたララーナ(右)。2列目に入ったルーニー(左)とのコンビネーションも悪くなく好調さを物語る出来に終始した。 (C) Getty Images

 現地時間11月11日、ロンドンのウェンブリーでロシア・ワールドカップ欧州予選のイングランド対スコットランド戦が開催された。
 
 通算143度目の対戦となった伝統の「ブリティッシュ・ダービー」。その立ち上がりは、ホームのイングランドが2列目に入ったスターリング、ルーニー、ララーナの3人を中心にポゼッションを高めることに成功し、果敢に攻めに出る。
 
 しかし、1トップのグリフィスを残して10人が自陣深くに下がったスコットランドの堅牢を破る術をなかなか見出せずに、目立ったシーンを作り出せないまま時間が過ぎていった。
 
 そんなイングランドがこの試合、最初のチャンスを手にしたのは20分、ゴール正面のFKをルーニーが直接狙うと、ボールが壁に当たってサイドネットをかすめた。このチャンス創出で勢いを呼び込んだイングランドは24分に待望の先制点を奪う。
 
 右サイドを攻め上がったウォーカーのライナー性のクロスボールにスターリッジがニアサイドで、ダイビングヘッドで合わせてネットを揺らした。
 
 先手を取ったイングランドはボールを支配してスコットランドにチャンスを与えなかったものの、相手の執拗なプレスを前に再び攻めあぐねる時間帯が続き、決定的なシーンを生み出せないまま前半は終了した。
 
 ポゼッション率70%を記録しながらも枠内シュートがゴールの1本だけと、目立ったシーンが少なかったイングランドは後半開始早々の48分にフォレスト、49分にスノッドグラスと立て続けにスコットランドに攻め入られたが、その直後にショートカウンターから追加点を挙げる。
 
 50分、スターリッジとの連携から左サイドをオーバーラップしてきたローズのクロスボールに、ララーナがヘディングで合わせてゴールに流し込んだのだ。
 
 リードを広げたイングランドは、61分にもセットプレーから追加点を奪う。ルーニーのCKをニアサイドでケイヒルがヘディングで合わせてゴールへと流し込んだ。
 
 ヘディングだけで3得点を奪ったイングランドは、精神的にも余裕が出来はじめ、一矢報いろうと焦るスコットランドを個人技でいなしていった。70分にはヘンダーソンのクロスボールにスターリングがフリーで合わせた。
 
 韋駄天スターリングの右足に当たったボールは大きく枠を外れてしまい得点には至らなかったものの、スコットランドの戦意を削ぐには十分すぎる攻撃であった。
 
 75分にスターリッジに代えて、ヴァーディーをピッチに送り出したイングランドは、80分を過ぎてからも、疲労蓄積からロングボールを蹴りだすだけになっていたスコットランドに対して攻めの姿勢を貫いた。
 
 結局、最後まで危なげなく試合を運んだイングランドは、失点することなく、2016年最後の公式戦で3-0という盤石の勝利を収めた。
 
 イングランドはグループFの首位を堅持。抜群の安定感を維持した状態で15日にウェンブリーでスペインとの国際親善試合に臨む。
 
 
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